初夏の野草
仙台市茂ヶ崎にある大年寺山の石段の脇に5月下旬頃からドクダミの花が咲き始めました。石と石の隙間からは、スミレの閉鎖花の果実やハハコグサ、ヘビイチゴ などの野草が見られます。道端や草地、林床では、ヘラオオバコやカタバミ、マムシグサなども花を咲かせています、
ドクダミはドクダミ科の多年草。白色の総苞と花穂は芳香があり爽やか。
ハハコグサはキク科の越年草。
ヘラオオバコはオオバコ科の多年草。雄しべの花糸が長く下部の方から咲く。オオバコに比べて草丈があり、葉はヘラ状で細長い。
花穂はヘラオオバコより細長いオオバコ。
黄色の5弁花のカタバミ。葉は3小葉でハート形。
葉が赤みを帯び、花弁の基部も赤みを帯びるアカカタバミ。
ウツボグサはシソ科の多年草。雨の日でも青紫色の花穂がよく目立ち華やか。
オオバナニガナはキク科の多年草。ニガナより頭花(舌状花)が8〜11個と多く、葉の基部は浅く2裂して茎を抱く。
コウゾリナはキク科の多年草。頭花は舌状花のみで多数つく。
スイバはタデ科の多年草。雌花は紅色で多数つき、花被片は成長すると果実を包む。
アメリカフウロはフウロソウ科の多年草。北アメリカ原産で花はピンク色で、葉は基部まで深く5〜7裂して、新芽の頃は赤みを帯びる。
アカバナユウゲショウはアカバナ科の多年草で、南アメリカ原産の帰化植物。
マムシグサはサトイモ科の多年草。肉穂花序と7〜15枚の小葉があるのが特徴。
ナルコユリはキジカクシ科の多年草。林床の日陰に生え、葉腋から垂れ下がる花柄には3〜7個の花をつける。