葉っぱの形と葉脈
木々の名前を調べるには、花や果実、樹皮などから判断したりしますが、葉の形や葉脈から調べるのも一つの方法です。葉の形は円形や卵形、楕円形など様々で、切れ込みがあるものやないもの、鋸歯の形も様々です。葉脈も良くみると枝状や掌状、羽状、網状などがあり、それぞれ個性的です。
浅く3〜5裂するウリノキ。葉脈は枝状で主脈と側脈がはっきり見える。
大きく3裂するダンコウバイ。葉脈は3行脈で、側脈ははっきり見えない。
ハート形で縁がフリルのようなカツラ。葉脈は枝状で、葉っぱ自体が木のよう。
卵形のヤマボウシ。葉脈は主脈から側脈が弧を描くように葉先にのびる。
卵形のミズキ。葉脈はヤマボウシと似るが、側脈が8〜10対と多い。
卵形のハナミズキ。葉脈はミズキと似るが側脈が5〜7対と少ない。
大形の楕円形で、大きく波を打つ鋸歯を持つミズナラ。葉脈は羽状で側脈がまっすぐ縁に伸びる。
変形したひし形のマンサク。葉脈は側脈が7〜8対で網状脈もはっきり見える。
卵形でノコギリの刃のような鋸歯が整然と並ぶハンカチノキ。葉脈は縁まで届く側脈がはっきり見え、まるで折り紙のように美しい。
楕円形で細かい鋸歯があるサクラ(ソメイヨシノ)。葉脈は羽状で、側脈はまっすぐ伸びないで少しカーブする。
大きく3〜5裂し変形するヤマグワ。葉脈は基部から3行脈が出て、側脈がはっきり見える。
細長いひし形のコクサギ 。葉脈は10〜12対ある側脈が葉の縁までは届かずハート模様を作る。
扇形のイチョウ。葉脈は基部からのびた脈が、二股に分かれてさらに二股に分かれてのびる。
大きく8〜10裂し掌状のヤツデ。葉脈は主脈が裂けた葉先にまっすぐ伸びて、はっきり見える。