面白い接写の世界

雑木林や公園などで、植物や自然の営みをマクロレンズで撮影してます

オオバヤシャブシ

3月下旬から4月中旬にかけて雑木林や公園などでは、木々の芽吹きが始まっています。カバノキ科のオオバヤシャブシは、早春に芽吹きと同時に花を咲かせます。雌雄同株で雄花序は垂れ下がり、雌花序は上部に上向きにつきます。

雌花序。鱗片の間に赤い雌花が見える。

雄花序。淡緑色の葯が見える(上)。葯が開いて花粉が出ている(下)。

雄花序、雌花序の他に新芽や前年につけた果穂が見える。

落葉小高木で、高さは5〜10m。逆光でも雄花序がよく目立つ。

 

冬芽は、光沢のある茶色の芽鱗に包まれ、葉痕は三角形でかわいい。 1月10日

芽吹き。葉の先は尖り、側脈がはっきり見え、縁には鋭い鋸歯がある。

 

若葉と若い果穂。 5月18日

仙台市 茂ヶ崎

葉っぱの形2

仙台市内の街路樹や公園で見られる木々の葉を30点、掲載しました。今回もクイズ式にしましたので、コメントをヒントに考えて見てください。答えは最後にあります。

31ニレ科の落葉高木で、街路樹を代表する樹木。若葉と黄葉がきれい。

32モクレン科の落葉高木で、5月頃チューリップに似た花を咲かせる。

33中国原産の高木。葉身は大形で、春に白色の大きな花を咲かせる。

34中国原産の落葉高木。葉身は扇形で葉脈は平行脈。若葉と黄葉がきれい。

35スズカケノキ科の落葉高木。葉は大形で切れ込みがあり、あらい鋸歯をもつ。

36落葉高木。葉身は長さ15〜25cmで深く3〜5裂し、縁は全縁。雌雄同株で6〜7月に花を咲かせる。

37フウ科の落葉高木。葉身は星形と切れ込みが深いものがある。若葉と紅葉は美しい。

38ムクロジ科の落葉高木。葉身は長さ4〜7cmで浅く3裂する。

39カエデ科の落葉高木。葉身は長さ6〜8cmで浅く3裂する。春先に紅色の花を咲かせる。

40ミズキ科の落葉高木。葉身は長さ5〜8cmの卵形で、側脈は弧を描くように葉先に集まる。秋につける果実は食べられる。

41モクレン科の落葉高木。葉身は長さ7〜10cmの広倒卵形で、早春に白色の花を咲かせる。

42ミズキ科の落葉低木。葉身は長さ8〜10cmの卵形で、側脈は弧を描くように葉の縁に集まる。秋に赤い実をつける。

43落葉高木で、葉身は長さ4〜8cmのハート形。フリルのような波状の鋸歯がある。

44エゴノキ科の落葉高木。葉身は長さ12〜18cmの円形。

45バラ科の落葉高木。葉身は長さ8〜12cmの楕円形で、鋭い鋸歯がある。

46ウコギ科の落葉高木。葉身は長さ10〜16cmの広卵形で、若木の葉は深く3裂する。

47マンサク科の落葉低木。葉身は長さ6〜9cmの心形で、波状の鋸歯がある。

48ミズキ科の落葉小高木。葉身は長さ5〜10cmの広楕円形で、先が尾状に尖り縁は全縁。芽吹き前の早春に花を咲かせる。

49モクセイ科の落葉低木。葉身は長さ7〜10cmの心形で、側脈は縁に届かないで曲がる。春に芳香のある花を咲かせる。

50バラ科の落葉低木。葉身は長さ4〜8cmの卵形で、先端が細く突き出る。葉柄が赤みを帯びる。

51ユキノシタ科の落葉低木。葉身は長さ8〜12cmの卵形で、葉脈がはっきり見える。

52スギ科の落葉高木。葉は羽状に対生し線形で、秋に黄葉する。

53葉は革質で厚みがあり、光沢がある常緑低木。2〜4月に花を咲かせる。

54モチノキ科の常緑高木。葉裏に傷をつけると黒く跡が残る。

55メギ科の常緑低木。葉は奇数羽状複葉で、針状の鋸歯がある。

56ブナ科の常緑高木。葉身は長さ7〜12cmの長楕円形で、上半部にあらい鋸歯がある。

57ブナ科の常緑高木。葉身は長さ5〜12cmの狭長楕円形で、上半部に鋸歯があるり、葉先が鋭く尖る。

58常緑高木。葉身は長さ8〜20cmの長楕円形で、葉柄が赤みを帯びる。

59クスノキ科の常緑高木。葉身は長さ8〜15cmの長楕円形で、先端は丸みを帯びる。

60ブナ科の常緑高木。葉身は長さ5〜20cmの長楕円形で、厚い革質で光沢がある。秋につけるドングリは食べられる。

 

31ケヤキ 32ユリノキ  33ハクモクレン 34イチョウ 35モミジバスズカケノキプラタナス) 36アオギリ 37モミジバフウ 38トウカエデ  39ハナノキ 40ヤマボウシ 41コブシ 42ハナミズキ 43カツラ 44ハクウンボク 45サクラ(ソメイヨシノ)46カクレミノ 47トサミズキ 48サンシュユ 49ライラック 50ウメ 51アジサイ 52メタセコイア 53ヤブツバキ 54タラヨウ 55ヒイラギナンテン 56アラカシ 57シラカシ 58ユズリハ 59タブノキ 60マテバシイ

 

仙台市青葉区 太白区

葉っぱの形

青葉山や近辺の雑木林で見られる木々の葉を30種類、掲載しました。クイズ式にしましたので、コメントを参考に名前を当てて見てください。答えは最後にあります。

1ブナ科の高木で、雑木林を代表する木です。この葉の側脈は12対です。

2ブナ科の高木で、葉はかたく光沢があり、針状の鋸歯があります。

3ブナ科の高木で側脈は16〜23対あり、針状の鋸歯があります。

4落葉低木で葉は対生し奇数羽状複葉。芽吹きが早く早春に花を咲かせます。

クマツヅラ科の低木で、葉柄が長く葉身はハート形。夏に花を咲かせます。

6落葉高木で、葉は互生し枝先に集まってつく。縁は全縁で、若葉はみずみずしく逆光に映えます。

モクレン科の高木で大形の葉です。大きな葉は食べ物を包んだりして利用される。

8落葉高木で、葉身は大形の掌状複葉。秋につける実はアク抜きして食用にする。

9落葉高木で、葉身は大形の奇数羽状複葉。固い殻に包まれた種子は食べられます。

10ウルシ科の落葉低木で、紅葉がとても鮮やかです。

11マメ科の高木で枝に鋭いトゲがあり、5〜6月に芳香のある蝶形花を咲かせます。

12マメ科の高木で、偶数2回羽状複葉。夏に芳香のある花を咲かせます。

13ミカン科の低木で枝には鋭いトゲがあり、若芽は芳香があり料理に利用される。

14ウコギ科の高木で小葉は5枚あり、新芽は食用になります。

15ウコギ科の小高木で小葉は3枚あり、新芽は食用になります。

16葉身は扇状五角形で浅く3〜5裂します。開葉と同時に淡い緑色の小さな花を咲かせる。

17葉は対生し葉身は5〜7裂する。春に芽吹きと同時に小さな黄緑色の花を咲かせます。

18葉は深く5〜7裂し、不揃いなあらい鋸歯がある。紅葉がとても美しい。

19葉は深く5〜7裂し、鋸歯が整然としている。葉は18より大きく、紅葉が美しい。

20葉身は掌状に7〜11裂し、あらい鋸歯がある。黄色や橙色、紅色が混じり紅葉がとてもきれいです。

21葉身は掌状に5〜11裂し、20より小形で細かい鋸歯がある。こちらも紅葉がとてもきれいです。

22落葉低木で、葉は対生し鋸歯があり先が尖る。春に装飾花をつけた花を咲かせます。

23落葉高木で、葉は互生し縁の上部に鋸歯がある。オオムラサキの幼虫の食樹です。

24落葉低木で、葉は対生する。初夏に咲く淡紫色の花は芳香があり美しい。

25落葉高木で、葉は互生し枝先に集まる。7〜8月に小さな白色の花を多数つける。若葉は食用になります。

26トウダイグサ科の落葉小高木。花は小さく地味で目立たないが、紅葉は豊かな色彩でとても美しい。

27常緑低木で、葉は対生し枝の上部に集まってつく。果実は1〜3月に赤く熟す。

28葉身は卵状楕円形で、しばしば深く3〜5裂し変形が多い。初夏につける果実は黒く熟すと甘く食べられます。

29落葉高木で、葉は対生し大形の広卵形。材は家具などに利用される。

30葉は互生し変形したひし形で、鋸歯は波状で荒い。花は早春に咲きます。

1コナラ 2クヌギ 3クリ 4ニワトコ 5クサギ 6ミズキ 7ホオノキ 8トチノキ 9オニグルミ 10ヤマウルシ  11ハリエンジュ 12ネムノキ 13サンショウ 14コシアブラ 15タカノツメ 16ウリハダカエデ 17イタヤカエデ  18イロハモミジ 19オオモミジ 20ハウチワカエデ 21コハウチワカエデ 22ヤブデマリ 23エノキ 24ムラサキシキブ 25リョウブ 26シラキ 27アオキ 28ヤマグワ 29キリ 30マンサク

仙台市青葉区 太白区

カラスビシャク

カラスビシャクサトイモ科の多年草です。仲間のマムシグサウラシマソウなどと同じく仏炎苞に包まれる肉穂花序をつけます。3小葉で付属体が長く伸びるのが特徴です。同じハンゲ属のオオハンゲは7月に肉穂花序をつけ、林縁の日陰などに生えます。

草丈は20〜40cm。小葉は長さが5〜10cmの楕円形で先はとがる。

仏炎苞に包まれる肉穂花序をつける(上)。仏炎苞を剥がして見ると上部に雄花、下部に雌花が見える(下)。

肉穂花序の付属体は、長く糸状に直立してのびる。

湿った草地に群生して生える。

 

オオハンゲの花序。

肉穂花序の付属体が長く伸びる。

草丈は20〜50cm。葉は3小葉で、カラスビシャクより大きい。 7月27日

 

仙台市青葉区 仙台市茂ヶ崎

ノゲシとオニノゲシ

ノゲシ(野芥子)とオニノゲシ(鬼野芥子)は、春から夏にかけて、道端など同じところに生えるキク科の越年草です。ノゲシは在来種ですが、オニノゲシは、欧州原産の帰化植物です。頭花や葉の形がよく似ていて見分けがつきにくいですが、果実の形で違いがわかります。

ノゲシの頭花は直径約2cmで、総苞は高さが約1.3cm。

葉には鋸歯があり、中ほどから下部につく葉は羽状に深く裂け、基部は2裂して茎を抱く。鋸歯は触っても痛くない。

果実には多数の冠毛がつく。冠毛の長さは5〜8mm。

果実の長さは、約3mmで縦脈と横しわがある。

 

道端などに生えるオニノゲシ

下部につく葉は羽状に切れ込み、基部は茎を抱く。縁に鋭い鋸歯があり触ると痛い。

果実には長い冠毛が多数つく。

果実は長さが約3mmで、縦脈だけで横しわはない。

 

仙台市青葉区太白区

ハナイカダ

ハナイカダ花筏)は、葉の上に花を咲かせる印象的な花です。雌雄異株で雄花は葉の中心部に数個つけます。若芽は食用になり、球形の果実は7〜8月に黒く熟します。

小さな花は主脈から花柄を出している。雄花は数個まとまってつき、花弁は3個、雄しべは3〜4個つく。

葉裏から透かして見ると、虫が遊んでいるように見える。

庭木などによく植えられる落葉低木。

芽吹きの頃。若芽は天ぷらなどにして食べられる。 4月11日

 

果実は核果で葉の中心に一個つき、直径約1cm。  6月15日

 

仙台市茂ヶ崎