面白い接写の世界

雑木林や公園などで、植物や自然の営みをマクロレンズで撮影してます

果実と種子

コノテガシワの球果

コノテガシワはヒノキ科の常緑針葉樹で、庭木や生垣などによく植えられます。雌雄同株で、3〜4月に咲く花は小さく目立ちませんが、球果は白緑色から熟すと褐色になり、面白い形をしています。 球果は熟すと褐色になり種鱗が裂けて種子を散布する。 球果が…

スギの球果

スギの球果が熟して果麟が開いて種子が顔を覗かしています。球果には鎌のように先が尖った果麟が20〜30個あり、それぞれの果麟に種子が2〜3個ついています。 球果は直径、15〜20mmの球形で果麟の先が尖る。尖った果麟の先は柔らかく、触っても痛く…

プラタナスの果実

青葉町公園のプラタナス(モミジバスズカケノキ)の果実が風に揺れています。果実は、直径約4cmの球体で、枝から長い果柄を出してぶら下がります。落葉した後も果実は残ることが多く、初冬の頃、強風などで落下し、やがて硬い果皮が裂けて冠毛を多数つけた…

モミジバフウの果実

11月中旬になり、仙台市内の街路樹や公園樹が鮮やかに色付いています。ケヤキやイチョウ、ユリノキなどは黄葉が始まったばかりですが、モミジバスズカケノキやモミジバフウなどは半分以上落葉になり、果実が目立つようになりました。モミジバフウは北米原…

アオハダの果実

アオハダ(青肌)はモチノキ科の落葉高木です。雑木林の林縁などに生え、5〜6月に咲く淡黄緑色の花は小さく目立ちませんが、秋に赤く熟す果実は、黄葉がアクセントになり良く目立ちます。 果実は核果で、直径7〜8mmの球形で秋に赤く熟す。 1個の果実に…

ナツツバキの果実

ナツツバキはツバキ科の落葉高木で、公園や庭などに植栽されます。花期は6〜7月で白色の5弁花を咲かせ、秋に小さな円錐形の果実をつけます。果実はさく果で熟すと先端が5裂し種子を散布します。 果実は大きさが約2.5cmの円錐形で、茶褐色に熟すと五角…

タニウツギの果実

タニウツギ(谷空木)はスイカズラ科の落葉低木です。5〜6月に淡桃色の花を咲かせ、雑木林の林縁を彩ります。果実は細長い円柱状のさく果で、秋に熟すと先端が裂開して小さな種子を散布します。 果実は長さが約2cmの筒状で上向きにつき、熟すと先端が裂開…

コブシの果実

10月中旬、街路樹のコブシの果実が裂開して種子が顔を出しています。果実は袋果で熟すと果皮が裂開して朱色の種子が出てきます。よく見ると種子は白い糸状のものにくっついて垂れ下がり、直ぐには落下しないでゆっくりと落下します。 果実は袋果の集合果で…

タチツボスミレの果実

スミレの仲間は3月下旬から4月にかけて花を咲かせます。5月頃からは閉鎖花ができ、花が咲かないまま果実ができ種子が作られます。果実は熟すと上向きになり3裂して種子をはじき飛ばします。タチツボスミレの裂開した果実をそのままポリ袋に入れたところ…

果実と種子3

晩秋から冬にかけて草地や荒地、河原などで草木の果実が見ることができ、果実のなかの種子は個性的な形と質感を見せてくれます。 ヤブアズキの果実は長さが7〜8cmのさや状で、熟すとさやがねじれて種子を弾き飛ばす。種子は長辺が4〜5mmのひしがた。 ツ…

果実と種子2

果実には大きく分けて、果皮が柔らかい液果と果皮が乾燥した乾果があります。乾果には果皮が裂開するさく果や、裂開しない堅果などがあります。果実の中にある種子には、形や色、模様などが様々なので、露出した時の楽しみがあります。 スズメウリはウリ科の…

セイヨウタンポポの果実

セイヨウタンポポは5〜6月にフワフワの綿毛をつけ、風が吹くと冠毛をつけた種子が飛ばされます。穏やかに晴れた日には、残った果実が花托から離れて飛ばされていく様子を見るのも面白いです。 冠毛のついた果実は、風が吹くと一気に飛ばされる。飛行はパラ…

ツクバネの果実

早春の雑木林では、ニワトコやモミジイチゴなどの冬芽が膨らみ始めました。林縁では秋につけたツクバネ(衝羽根)の果実が枝先に残り、良く目立ちます。ツクバネはビャクダン科の落葉低木で、初夏に咲く花は目立ちませんが、果実は羽根つきの羽根のような面…

果実と種子

木々の果実や種子には様々な形があります。秋から初冬に熟した果実の中で面白い形の種子を集めてみました。 オオバヤシャブシはカバノキ科の落葉小高木。果穂は2〜2.5cmの楕円形で、果鱗の間に多数の堅果が入る。堅果は長さが約4mmの楕円形で翼があり、…

ひっつき虫2

冬の時期になっても草地や雑木林を歩くと、ヤブタバコやセンダングサなどのひっつき虫が衣服にまとわりつきます。粘液や逆さトゲ、鉤状のトゲなど様々な形と方法でひっつきます。くっつかれると厄介ですが、それぞれ子孫を残すための仕組みを知ることができ…

マンサクとトサミズキの果実

マンサクとトサミズキは、マンサク科の仲間で果実と種子の形がよく似ています。果実はさく果で、熟して果皮が裂開すると種子が弾け飛び出します。種子を出した後の果実の形が、鳥が大きく口を開けたようで、なんともユーモラスです。 裂開したマンサクの果実…

種子の造形2

晩秋になり、自宅近くの雑木林や公園では、ハクウンボクやヤブデマリ、クサギ などの落葉樹は、すっかり葉を落とし果実もつけていません。ナンキンハゼやミヤマガマズミ、カンボクには、まだ果実がついています。常緑樹のサンゴジュやモチノキにも、赤い果実…

果実の造形2

秋の時期、雑木林や草地などで、草木の様々な形の果実を目にします。マムシグサは熟すと果実は赤くなり、花托からこぼれ落ちます。ひっつき虫のセンダングサやオオオナモミなどの果実も様々なトゲや鈎をつけて種子を運んでもらおうと懸命です。 マムシグサは…

アヤメの仲間の果実

アヤメの仲間には、カキツバタ、ハナショウブなどがあります。花期は5月〜6月で9月〜10月に果実が熟します。果実はさく果で、熟すと頂部が3裂して種子を散布します。それぞれ果実や種子の形には特徴があり、比較してみると違いがよくわかります。 アヤ…

果実の結実

4〜5月頃に花を咲かせた木々の果実が結実してます。生まれたばかりの果実には雌しべの名残がついていたり、枝には枯れた雄しべなどが残っていたりしています。果実は夏から秋の時期に成熟して、様々な色と形に変化します。 オニグルミの生まれたばかりの果…

種子の造形

果実には様々な形の種子があります。果実と違って種子は外部から見えなく、予想だにしない種子の造形を発見した時は感動します。ムクゲの種子は腎臓形で多数の毛がついていて、アオツヅラフジの種子はアンモナイトのような形をしています。カツラの種子は翼…

種子の旅立ち2

くっつき虫のセンダングサの果実には鋭い逆さトゲがあり、動物などに付着して種子を運びます。ユリノキの果実には翼があり、ノハラアザミの果実には冠毛があり、風散布で種子を散布します。ネコノメソウやヤマネコノメソウは水滴散布、ヒシは水散布、コスミ…

果実の造形

木々の果実には球形や楕円形、翼状、さや状、くちばし状など様々な形があります。カエデ科の翼果は鳥の翼のようであり、ツノハシバミの果実はくちばし状で変わった形をしています。ヒノキやメタセコイアの球果は精巧な木工細工のようであり驚きます。 オオモ…

つる植物の種子

冬の時期のつる植物は、果実の中に種子があるものや、果実がなくなったものなど様々です。オニドコロ の果実は上部が開き種子が見えます。アレチウリの果実は褐色になり、中に茶色の種子が入っています。フジやクズの果実は中に種子があるものと、ないものが…

種子の旅立ち

植物の種子の散布方法は、球果植物のヒノキやサワラ、アカマツやクロマツなどのように種子に翼があり、風で運ばれる風散布が多い。風散布には、ムクゲやプラタナスなど種子に冠毛がついていて風に運ばれやすいものもあり、子孫繁栄のため様々な工夫が見られ…