面白い接写の世界

雑木林や公園などで、植物や自然の営みをマクロレンズで撮影してます

樹木

ハナイカダ

ハナイカダ(花筏)は、葉の上に花を咲かせる印象的な花です。雌雄異株で雄花は葉の中心部に数個つけます。若芽は食用になり、球形の果実は7〜8月に黒く熟します。 小さな花は主脈から花柄を出している。雄花は数個まとまってつき、花弁は3個、雄しべは3…

ヤマウコギ

荒れた雑木林の中でヤマウコギ(山五加木)を見つけました。枝には棘があり、新芽や若葉を食用できることから、東北地方では生垣などに植えられてきました。近くの林の中にはタカノツメやコシアブラ、ハリギリ 、タラノキなどウコギ科の仲間が自生していて、…

木々の芽吹き7

ここ数日気温が上がり、仙台市内の桜が満開です。木々の冬芽も裂開が始まり、新芽が顔をのぞかせています。雑木林では、ノリウツギやミヤマガマズミ、ヤブデマリ、ニワトコなどがいち早く芽吹いています。 ノリウツギ。葉は対生し、卵形で鋸歯がある。開花は…

ヒノキ

ヒノキ(檜)の球果はサワラと良く似ていますが、サワラより一回り大きく、小さなサッカーボールのような球体です。秋から初冬に球果の果鱗が開いて種子を散布します。 球果の大きさは直径、約10mmの球体。球果の果鱗が開いて種子がこぼれ落ち、風に飛ばさ…

サワラ

サワラ(椹)はヒノキ科の常緑高木で、公園などに植栽されます。秋から冬に球果が熟して果鱗が開き種子を散布します。ヒノキとよく似ていますが、球果や葉裏の白い気孔帯などの形で区別ができます。 果実は直径約6mmの球体で、熟すと果鱗が開き種子を散布す…

コクサギ

初冬になり木々の落葉が目立つようになりましたが、よく見ると果実がついている木々が多くあります。コクサギ(小臭木)は山野の沢沿いなどに生え、花期は4月で、秋から冬に熟した果実は裂開して種子を自動散布します。 果実はさく果で、果実の外果皮と内果…

ハナミズキ

11月になり、仙台市内の公園や雑木林の木々が色づき始めました。公園では赤い果実が上向きにつくハナミズキ(花水木)の果実と紅葉がよく目立ちます。ハナミズキは、別名アメリカヤマボウシと呼ばれるアメリカ原産の落葉高木です。日本では花や果実、新緑…

タニウツギの果実

タニウツギ(谷空木)はスイカズラ科の落葉低木です。5〜6月に淡桃色の花を咲かせ、雑木林の林縁を彩ります。果実は細長い円柱状のさく果で、秋に熟すと先端が裂開して小さな種子を散布します。 果実は長さが約2cmの筒状で上向きにつき、熟すと先端が裂開…

コブシの果実

10月中旬、街路樹のコブシの果実が裂開して種子が顔を出しています。果実は袋果で熟すと果皮が裂開して朱色の種子が出てきます。よく見ると種子は白い糸状のものにくっついて垂れ下がり、直ぐには落下しないでゆっくりと落下します。 果実は袋果の集合果で…

キャラボク

キャラボク(伽羅木)はイチイ科の常緑低木です。イチイの変種と言われ、日本海側の山地に自生しますが、庭木や公園樹として良く植えられます。雌雄異株で花期は3〜4月で、秋に赤色の果実をつけます。種子を包む赤色の果肉(仮種皮)はトロッとして甘く食…

サンショウ

サンショウ(山椒)はミカン科の落葉低木です。花期は4〜5月で黄緑色の小さな花を咲かせます。果実は秋に赤く熟し裂開して黒色の種子を出します。葉と果皮に辛味と芳香成分があり、香辛料などとして料理に利用されます。 裂開した果皮から黒色の種子が垂れ…

ズミ

ズミ(酸実)はバラ科の落葉小高木で、花期は5〜6月、果実は9月頃赤くに熟します。別名、コリンゴと呼ばれるように、果実は小さなリンゴのようで、酸味があり食べられます。 果実は直径、約7mmの球形で、果柄がサクランボのように長い。 日当たりの良い…

ケンポナシ

広瀬川の河原には、オニグルミやネムノキ、サイカチ、ヤナギ、ハリエンジュ、ケンポナシなど多くの種類の木々が自生しています。ケンポナシはクロウメモドキ科の落葉高木で、花期は6〜7月で、秋に果実が熟します。黒色の球形の果実は、虫こぶのように肥大…

ホツツジ

ホツツジはツツジ科の落葉低木です。花期はツツジ科の仲間ではめずらしく7〜9月です。枝先に円錐花序をつけ、ツボミは淡紅色に帯びて穂状につき、小さな花を多数咲かせます。 開花時、花冠は3裂して先端が反り返り、雄しべは6個で、花柱は真っ直ぐ長く突…

ナツツバキ

ナツツバキ(シャラノキ)はツバキ科の落葉高木です。花期は梅雨の時期で、雨の中でもしっとりと咲く様子は存在感があり、透明感のある葉と花弁は、青空にも良く映えます。 白色の花弁は5個で、縁がフリルのようで可愛い。雄しべは多数あり橙色の花粉が花弁…

マテバシイ

マテバシイはブナ科の常緑樹で公園などによく植えられています。雌雄同株で初夏に花を咲かせ、秋に堅果をつけます。ドングリはブナ科の仲間でも特に大きく食用にもなります。 新枝の葉腋から雄花序と雌花序をだし、雌花序は先端の葉腋につく。雄花序はクリと…

ハリエンジュ

ハリエンジュ(ニセアカシア)は北米原産の落葉高木で、公園などに植えられ河原などにも繁殖しています。若葉の展開と同時に、総状花序を垂らし蝶形花を多数つけて、若葉と白色の花のコントラストが爽やかです。生命力が強く、倒木しても枝から新芽が出て花…

木々の若葉2

仙台市青葉山公園や水の森公園には、自然がそのまま残った雑木林があり、散策や森林浴などに最適な公園です。5月中旬になり公園内の雑木林では、ホオノキやトチノキ、オニグルミなどの高木が若葉を広げています。林縁にはガマズミやヤブデマリ、ムラサキシ…

サワフタギ

サワフタギはハイノキ科の落葉低木です。花期は5〜6月で、若葉の展開と同時に咲き、白色の花と緑色の若葉のコントラストが爽やかです。果実は卵型で、秋には美しい瑠璃色になります。 白色の花冠は5裂し、雄しべは多数あり、雌しべは1個つく。 円錐花序…

木々の若葉

4月初旬に芽吹き始めたミズキやイタヤカエデ、オオモミジなどの木々は、4月下旬頃から若葉を広げ始めています。広げた始めた若葉は逆光で見ると葉脈が透けてみずみずしい。 枝先に集まって広がるミズキの若葉。 奇数羽状複葉のサワグルミ 。 花芽が伸び始…

エノキ

雌雄同株のエノキは雄花と雌花が4〜5月に咲きます。芽吹きも同時に始まり、小さな新芽の間から雌花が顔を出します。花は小さく目立ちませんが、葉脈がはっきり見え新緑と黄葉が楽しめます。 雄花は新枝の下部につき、両性花は新芽が開く上部につく。 雄花…

木々の芽吹き5

4月中旬になり雑木林や公園などの木々が芽吹いてきました。様々な形の冬芽から花芽や葉芽が展開する様子には逞しい生命力を感じます。 卵形の葉が枝先に集まり葉脈が美しいミズキ。 細長い冬芽から葉芽をのばすツリバナ。球形の花芽も見える(下)。 雄花と…

イヌブナ

イヌブナはブナ科の落葉高木で、4月に芽吹きと同時に雄花と雌花を咲かせます。雌雄同株で、雄花序は新枝の葉腋から垂れ下がり、雌花序は葉腋の上につき、新芽の展開は賑やかです。 芽吹きと同時に雄花序は葉腋から垂れ下がり、雌花序は葉腋の上につく。 細…

ダンコウバイ

ダンコウバイは、マンサクやキブシと同じように早春に花を咲かせます。クスノキ科の落陽低木で散形花序につける黄色い花は小さく目立ちませんが、浅く3裂する葉は横に広がり特徴的な形で、秋にはあざやかに黄葉します。 雌雄異株で、雌花は柱頭が突き出る。…

シデコブシの花

3月下旬になりシデコブシの花が咲き始めました。まだ咲きはじめで、花芽のままや芽鱗が裂けてつぼみがのぞき始めたものや、淡いピンク色の花弁がひろげたものなど様々です。 広げたばかりの花弁には動きがあり、まだ冬芽のままの花芽も見える。 かたい芽鱗…

コノテガシワ

コノテガシワはヒノキ科の常緑針葉樹で、園芸品種は庭木や生垣などによく植えられます。雌雄同株で、3〜4月に咲く花は小さく目立ちませんが、雌花と果実は面白い形をしています。 雌花から水滴のような受粉滴が出ている。 鱗片状の葉はヒノキに似ている。 …

ハシバミの花

ハシバミはカバノキ科の落葉低木で早春に花を咲かせます。雌雄同株で雄花序は尾状に垂れ下がり、雌花序は雄花序の付け根につきます。雄花が3月頃から花粉を出し始めると、雌花序も咲き始めます。ツノハシバミもハシバミと同様に早春に雄花序、雌花序をつけ…

サルココッカ

サルココッカはツゲ科の常緑低木で、2月下旬から3月にかけて芳香のある花を咲かせます。雌雄同株で枝先の葉腋に雄花、雌花ともに下向きにつきます。 葉腋に数個の雌花と雄花がつく。 雄しべは4個で、葯から花粉がでてる。 受粉後の雄しべと雌しべ。花柱の…

冬芽と葉痕6

冬芽には花芽(かが)と葉芽(ようが)、混芽(こんが)があります。ヤマボウシやハナミズキのように花芽は卵形や球形に膨らみ、葉芽は小さく先端が尖った形が多いようです。トチノキやニワトコなどには混芽があり、冬芽が大きく膨らんで、芽吹きもダイナミ…

冬芽と葉痕5

冬芽を包む芽鱗にはウロコ状や1個のキャップ状のものや、荒い毛や細かい毛がついたものなど色も形も様々です。芽鱗がなく芽がむき出しで、毛などでおおわれる裸芽には、オニグルミやアワブキ 、ムラサキシキブなどがあります。 アオギリの頂芽の芽鱗は10…