ノゲシとオニノゲシ
ノゲシ(野芥子)とオニノゲシ(鬼野芥子)は、春から夏にかけて、道端など同じところに生えるキク科の越年草です。ノゲシは在来種ですが、オニノゲシは、欧州原産の帰化植物です。頭花や葉の形がよく似ていて見分けがつきにくいですが、果実の形で違いがわかります。
ノゲシの頭花は直径約2cmで、総苞は高さが約1.3cm。
葉には鋸歯があり、中ほどから下部につく葉は羽状に深く裂け、基部は2裂して茎を抱く。鋸歯は触っても痛くない。
果実には多数の冠毛がつく。冠毛の長さは5〜8mm。
果実の長さは、約3mmで縦脈と横しわがある。
道端などに生えるオニノゲシ。
下部につく葉は羽状に切れ込み、基部は茎を抱く。縁に鋭い鋸歯があり触ると痛い。
果実には長い冠毛が多数つく。
果実は長さが約3mmで、縦脈だけで横しわはない。