面白い接写の世界

雑木林や公園などで、植物や自然の営みをマクロレンズで撮影してます

オオバヤシャブシ

3月下旬から4月中旬にかけて雑木林や公園などでは、木々の芽吹きが始まっています。カバノキ科のオオバヤシャブシは、早春に芽吹きと同時に花を咲かせます。雌雄同株で雄花序は垂れ下がり、雌花序は上部に上向きにつきます。 雌花序。鱗片の間に赤い雌花が…

葉っぱの形2

仙台市内の街路樹や公園で見られる木々の葉を30点、掲載しました。今回もクイズ式にしましたので、コメントをヒントに考えて見てください。答えは最後にあります。 31ニレ科の落葉高木で、街路樹を代表する樹木。若葉と黄葉がきれい。 32モクレン科の…

葉っぱの形

青葉山や近辺の雑木林で見られる木々の葉を30種類、掲載しました。クイズ式にしましたので、コメントを参考に名前を当てて見てください。答えは最後にあります。 1ブナ科の高木で、雑木林を代表する木です。この葉の側脈は12対です。 2ブナ科の高木で…

カラスビシャク

カラスビシャクはサトイモ科の多年草です。仲間のマムシグサやウラシマソウなどと同じく仏炎苞に包まれる肉穂花序をつけます。3小葉で付属体が長く伸びるのが特徴です。同じハンゲ属のオオハンゲは7月に肉穂花序をつけ、林縁の日陰などに生えます。 草丈は…

ノゲシとオニノゲシ

ノゲシ(野芥子)とオニノゲシ(鬼野芥子)は、春から夏にかけて、道端など同じところに生えるキク科の越年草です。ノゲシは在来種ですが、オニノゲシは、欧州原産の帰化植物です。頭花や葉の形がよく似ていて見分けがつきにくいですが、果実の形で違いがわ…

ハナイカダ

ハナイカダ(花筏)は、葉の上に花を咲かせる印象的な花です。雌雄異株で雄花は葉の中心部に数個つけます。若芽は食用になり、球形の果実は7〜8月に黒く熟します。 小さな花は主脈から花柄を出している。雄花は数個まとまってつき、花弁は3個、雄しべは3…

ヤマウコギ

荒れた雑木林の中でヤマウコギ(山五加木)を見つけました。枝には棘があり、新芽や若葉を食用できることから、東北地方では生垣などに植えられてきました。近くの林の中にはタカノツメやコシアブラ、ハリギリ 、タラノキなどウコギ科の仲間が自生していて、…

木々の芽吹き7

ここ数日気温が上がり、仙台市内の桜が満開です。木々の冬芽も裂開が始まり、新芽が顔をのぞかせています。雑木林では、ノリウツギやミヤマガマズミ、ヤブデマリ、ニワトコなどがいち早く芽吹いています。 ノリウツギ。葉は対生し、卵形で鋸歯がある。開花は…

ガガイモ

冬の時期、広瀬川河川敷では、枯れ枝や枯れ草の中で、ガガイモやヘクソカズラ、ツルマメなどのつる植物が果実をつけています。ガガイモの果実は袋果で、熟して裂開すると長い毛がついた多数の種子を散布します。 果実は袋果で長さが約9cmの広披針形。袋果は…

コノテガシワの球果

コノテガシワはヒノキ科の常緑針葉樹で、庭木や生垣などによく植えられます。雌雄同株で、3〜4月に咲く花は小さく目立ちませんが、球果は白緑色から熟すと褐色になり、面白い形をしています。 球果は熟すと褐色になり種鱗が裂けて種子を散布する。 球果が…

スギの球果

スギの球果が熟して果麟が開いて種子が顔を覗かしています。球果には鎌のように先が尖った果麟が20〜30個あり、それぞれの果麟に種子が2〜3個ついています。 球果は直径、15〜20mmの球形で果麟の先が尖る。尖った果麟の先は柔らかく、触っても痛く…

ヒノキ

ヒノキ(檜)の球果はサワラと良く似ていますが、サワラより一回り大きく、小さなサッカーボールのような球体です。秋から初冬に球果の果鱗が開いて種子を散布します。 球果の大きさは直径、約10mmの球体。球果の果鱗が開いて種子がこぼれ落ち、風に飛ばさ…

サワラ

サワラ(椹)はヒノキ科の常緑高木で、公園などに植栽されます。秋から冬に球果が熟して果鱗が開き種子を散布します。ヒノキとよく似ていますが、球果や葉裏の白い気孔帯などの形で区別ができます。 果実は直径約6mmの球体で、熟すと果鱗が開き種子を散布す…

初霜

氷点下に冷え込んだ朝、広瀬川河川敷のヨモギやツメクサ、ススキ、キンエノコロなどの草花に霜がつき、朝日が差し込みキラキラ輝いている。草花の茎や縁につく霜は、わずかの時間、華やかな造形を見せてくれます。 ムラサキツメクサ。 キンエノコロ。 ツルマ…

コクサギ

初冬になり木々の落葉が目立つようになりましたが、よく見ると果実がついている木々が多くあります。コクサギ(小臭木)は山野の沢沿いなどに生え、花期は4月で、秋から冬に熟した果実は裂開して種子を自動散布します。 果実はさく果で、果実の外果皮と内果…

落ち葉4

11月下旬になり、仙台市内の木々は落葉が目立つようになりました。ウコギ科のタカノツメやコシアブラなどは、すっかり葉を落としましたが、落葉後、淡黄色から黄褐色になり色が濃くなっています。紅色に鮮やかに紅葉したハゼノキやメグスリノキ、ハウチワ…

落ち葉3

晩秋になり雑木林や公園の木々の落ち葉が目立つようになりました。カツラやシラキなどの木々はすっかり葉を落としてますが、イロハモミジやコハウチワカエデ など紅葉が見頃の木々もあります。この時期の楽しみは、雑木林を散策しながら、地面に落ちている様…

プラタナスの果実

青葉町公園のプラタナス(モミジバスズカケノキ)の果実が風に揺れています。果実は、直径約4cmの球体で、枝から長い果柄を出してぶら下がります。落葉した後も果実は残ることが多く、初冬の頃、強風などで落下し、やがて硬い果皮が裂けて冠毛を多数つけた…

モミジバフウの果実

11月中旬になり、仙台市内の街路樹や公園樹が鮮やかに色付いています。ケヤキやイチョウ、ユリノキなどは黄葉が始まったばかりですが、モミジバスズカケノキやモミジバフウなどは半分以上落葉になり、果実が目立つようになりました。モミジバフウは北米原…

アオハダの果実

アオハダ(青肌)はモチノキ科の落葉高木です。雑木林の林縁などに生え、5〜6月に咲く淡黄緑色の花は小さく目立ちませんが、秋に赤く熟す果実は、黄葉がアクセントになり良く目立ちます。 果実は核果で、直径7〜8mmの球形で秋に赤く熟す。 1個の果実に…

ハナミズキ

11月になり、仙台市内の公園や雑木林の木々が色づき始めました。公園では赤い果実が上向きにつくハナミズキ(花水木)の果実と紅葉がよく目立ちます。ハナミズキは、別名アメリカヤマボウシと呼ばれるアメリカ原産の落葉高木です。日本では花や果実、新緑…

ナツツバキの果実

ナツツバキはツバキ科の落葉高木で、公園や庭などに植栽されます。花期は6〜7月で白色の5弁花を咲かせ、秋に小さな円錐形の果実をつけます。果実はさく果で熟すと先端が5裂し種子を散布します。 果実は大きさが約2.5cmの円錐形で、茶褐色に熟すと五角…

タニウツギの果実

タニウツギ(谷空木)はスイカズラ科の落葉低木です。5〜6月に淡桃色の花を咲かせ、雑木林の林縁を彩ります。果実は細長い円柱状のさく果で、秋に熟すと先端が裂開して小さな種子を散布します。 果実は長さが約2cmの筒状で上向きにつき、熟すと先端が裂開…

コブシの果実

10月中旬、街路樹のコブシの果実が裂開して種子が顔を出しています。果実は袋果で熟すと果皮が裂開して朱色の種子が出てきます。よく見ると種子は白い糸状のものにくっついて垂れ下がり、直ぐには落下しないでゆっくりと落下します。 果実は袋果の集合果で…

キャラボク

キャラボク(伽羅木)はイチイ科の常緑低木です。イチイの変種と言われ、日本海側の山地に自生しますが、庭木や公園樹として良く植えられます。雌雄異株で花期は3〜4月で、秋に赤色の果実をつけます。種子を包む赤色の果肉(仮種皮)はトロッとして甘く食…

サンショウ

サンショウ(山椒)はミカン科の落葉低木です。花期は4〜5月で黄緑色の小さな花を咲かせます。果実は秋に赤く熟し裂開して黒色の種子を出します。葉と果皮に辛味と芳香成分があり、香辛料などとして料理に利用されます。 裂開した果皮から黒色の種子が垂れ…

キヅタ

キヅタ(木蔦)はウコギ科の常緑つる性木本です。花期は9〜10月で、果実は翌年の春に黒紫色に熟します。別名、冬でも葉が見られることからフユヅタとも言い、気根をだして樹木などに絡んで這い登る逞しいつる植物です。 5個の花弁は反り返る。雄しべは5…

ゲンノショウコ

ゲンノショウコ(現の証拠)はフウロソウ科の多年草で、道端や草地に普通に生えます。花期は7〜10月と長く、花と果実が同時期に見られます。果実は熟すと基部の膨らみが反り返り、面白い形を作ります。 果実は長さが約2cmの細長いオクラのような形で、基…

ズミ

ズミ(酸実)はバラ科の落葉小高木で、花期は5〜6月、果実は9月頃赤くに熟します。別名、コリンゴと呼ばれるように、果実は小さなリンゴのようで、酸味があり食べられます。 果実は直径、約7mmの球形で、果柄がサクランボのように長い。 日当たりの良い…