2018-10-01から1ヶ月間の記事一覧
秋の時期、雑木林ではコナラやクヌギなど落葉樹のドングリが実り、公園や街路樹ではアラカシやシラカシなど常緑樹のドングリが実っています。ドングリはブナ科の果実の呼び名で、果実は果皮がかたい堅果で、殻斗(かくと)に覆われます。堅果には、丸形や卵…
常緑針葉樹のコウヤマキ(高野槙)は、雌雄同株で春に花を咲かせ、秋に球果をつけます。球果は10月頃成熟すると、種鱗が開き始め種子が出てきます。1個の種鱗には数個の種子がつき、開いた種鱗から種子が落ちます。球果はマツカサ状で種子が落ちても長く…
つる植物のミツバアケビ(三葉通草)の果実は、秋に熟すと裂開して果肉が見えてきます。果肉は乳白色のゼリー状で甘く食べられます。果肉の中には小さな黒い種子が多数あり、種子は光沢があり玉砂利のような形をしています。以前は仙台市内の住宅地の林や荒…
ノハラアザミ(野原薊)の花はタンポポなどと同じ頭状花(とうじょうか)で小さな紫色の花を多数つけます。花期は8月から10月と長く、9月末頃から早く咲いた花は果実をつけます。果実には風に飛ばされやすいように冠毛(綿毛)がついて、熟すと飛び出し…
浮葉植物のヒシ(菱)は、夏に花を咲かせ秋に果実をつけます。果実は対角線が約2.5〜3cmの菱形で両端に2本の鋭い棘があり面白い形をしています。水中に沈んでいる果実を採り、果皮の汚れを落とすと果皮は葉柄と同じ黄緑色で、果皮をむくと褐色の硬い殻が…