ノハラアザミ
ノハラアザミ(野原薊)の花はタンポポなどと同じ頭状花(とうじょうか)で小さな紫色の花を多数つけます。花期は8月から10月と長く、9月末頃から早く咲いた花は果実をつけます。果実には風に飛ばされやすいように冠毛(綿毛)がついて、熟すと飛び出します。枯れた花は地味で見向きもしませんが、よく見ると花の仕組みなどが良くわかり面白いです。
花は枯れて冠毛をつけた果実が飛び出している。果実には羽根のような冠毛が多数ついていて風に飛ばされやすい仕組みになっている。
多数の冠毛と果実が飛び出ている。果実は風が吹くと遠くへ飛ばされる。
飛び出した果実に枯れた雌しべの花柱がついている。
小さなバナナのような果実。長さ約4mmで果実には果肉はなく薄い殻が種子とくっ付いている。
紫色で花冠から飛び出ているのが雄しべ。先端に花粉がついている。
薄紫色の雌しべは、雄しべの花粉を押し出すように伸び出している。よく見ると柱頭が2裂している。 9月11日
ノハラアザミは日当たりの良い草地や林縁に生え、草丈50cmから1mになる多年草。葉は羽状に裂けて縁に棘があり、基部は茎を抱く。
仙台市水の森公園