コウヤマキの球果
常緑針葉樹のコウヤマキ(高野槙)は、雌雄同株で春に花を咲かせ、秋に球果をつけます。球果は10月頃成熟すると、種鱗が開き始め種子が出てきます。1個の種鱗には数個の種子がつき、開いた種鱗から種子が落ちます。球果はマツカサ状で種子が落ちても長く残っています。
球果は長さが約9cmのマツカサ状で、扇形の種鱗がらせん状に付いてできている。球果は成熟すると種鱗が開き種子が出てくる。
1個の種鱗には6〜9個の種子があり、合計すると120個以上の種子がある。開いた種鱗の間から種子の翼が見える。
種子は卵形で両端に翼があり、大きさは翼を含むと長さ約1.3cm。
成熟する前の球果は、種鱗の表面が淡緑色、縁が茶色のヒモのように見え、まるで球果がヒモで縛られているように見える。 9月18日
雄花は直径7mmの球状で、枝先に20〜30個、かたまってつく。
葉は線形で長さ15〜18cm。よく見ると中心にスジがあり2本がくっ付いているように見える。裏面には白色の気孔帯がある。葉の先端はくぼみがあり触っても痛くない。
コウヤマキは高さが30m以上にもなる常緑高木。樹皮はヒノキに似ていて縦に裂け、材は耐久性にすぐれる。高野山に多く自生することから名前がついたようです。