クリ(栗)
梅雨の時期の花と言えばアジサイがすぐ思い浮かびますが、クリ(栗)の花も雨に濡れてしっとり咲き趣があります、クリは雌雄同株で、尾状花序に多数つくのは雄花で良く目立ちます。雌花は花序の基部に1個つけ、良く見ないと雌花は見つかりません。クリは山野に生える落葉高木で、花には強い香りがあり、多くの昆虫が集まります。
クリの雌花は緑色した総苞に3個つく。花柱は針状で7〜8個つく。総苞は先端が尖る鱗片で覆われていて、成長するといが(殻斗)になる。
尾状花序に数個の雄花がつき、1個の雄花には約10個の雄しべがつく。雄しべの花糸は白色で、淡黄色の葯がついている。
尾状花序のほとんどは雄花で、離れてみると雌花は小さくほとんど見えない。
雨に濡れてしっとりと咲く。雄花には蜜を求めてチョウも訪れる。
密集するトゲで覆われる殻斗(かくと)が裂けて果実が3個見える。果実は食用になり、様々な料理に利用される。葉の縁には針状の鋸歯がある。 9月21日
紅葉した葉。葉は長楕円形で先端は鋭く尖り、クヌギの葉に似ている。 10月27日
落葉高木のクリの樹皮は灰褐色で縦に大きく割れる。同じブナ科のコナラの樹皮と良く似ている。 11月13日
仙台市水の森公園