ムラサキシキブ
6月下旬から7月にかけて、雑木林の林縁から少し刺激のある芳香が漂ってきます。小さな淡紅紫色の花を咲かせているムラサキシキブ(紫式部)の香りです。花は葉腋から集散花序を出し多数の小花を上向きにつけます。秋には赤紫色の小さな球形の果実を多数つけます。ムラサキシキブは名前も素敵ですが、花も果実も趣があり美しい。
淡紅紫色の花冠の上部は4裂する。雄しべは4個で花冠から飛び出ている。雌しべは1個で白い花柱は雄しべより長い。雄しべの葯は黄色で淡紅紫色の花冠とのコントラストが美しい。
ムラサキシキブは高さが2〜3mの落葉低木で、葉は対生し細かい鋸歯がある。葉身は楕円形で先端が細く尖り、基部はくさび形になっている。逆光で見ると葉脈が透けて見える。
果実は秋に熟し直径、約3〜5mmの赤紫色の球形で艶があり美しい。 10月12日
ムラサキシキブは秋に黄葉する。果実は落葉後も付いてることが多い。先端に見える冬芽は裸芽で、細かい毛が密生する。 11月15日
仙台市水の森公園