ガマズミ
9月から10月にかけて日当たりの良い雑木林の林縁では、小さな赤い果実をつけたガマズミが目につきます。ガマズミはスイカズラ科の落葉低木で、5月頃小さな白い花を咲かせ、秋に赤い果実をつけます。同じ仲間のミヤマガマズミもこの時期、小さな赤い果実をつけます。ガマズミとミヤマガマズミは、花と葉、果実もよく似ていて見分けがつきませんが、ガマズミの果実は卵形で、ミヤマガマズミの果実は球形なので違いがわかります。
ガマズミの果実は長さ約7mmの核果で、食べると果肉は少なく甘ずっぱい味がする。果実はよく洗って乾燥させ果実酒にすると、色と香りも良く美味しい果実酒になる。
10月中旬頃、紅葉と赤い果実のコントラストが美しい。葉は対生し葉身は広卵形で、縁には鋸歯がある。
6月頃の若い果実は、まだ青く小さい。
ガマズミは5月頃、枝先に散房花序をだし小さな白い花を多数つける。
ミヤマガマズミの果実は、長さ約6〜8mで熟すと球形になる。
ミヤマガマズミの樹形。高さは4〜5mにもなる落葉低木でよく分枝して成長する。樹皮は灰褐色。
ミヤマガマズミは枝先に散房花序をだし小さな白い花を多数つける。花冠は5裂して平開する。雄しべは5個で花冠より長く突き出て、花柱は1個で短い。
ガマズミの冬芽と葉痕。頂芽は4枚の芽鱗に包まれる。葉痕は小さい三日月形。
仙台市水の森公園