果実と種子2
果実には大きく分けて、果皮が柔らかい液果と果皮が乾燥した乾果があります。乾果には果皮が裂開するさく果や、裂開しない堅果などがあります。果実の中にある種子には、形や色、模様などが様々なので、露出した時の楽しみがあります。
スズメウリはウリ科のつる性一年草。球形の果実は液果で、熟すと乳白色になり中に8〜18個の種子がある。黒色の種子は長さが約6mmで、光沢があり周囲が盛り上がっている。
ヤマノイモはつる性多年草。果実はさく果で下向きにつき3個の翼がある。それぞれの翼には2個の種子が入り、種子には広い円形の翼がある。
シラキはトウダイグサ科の落葉小高木。果実はさく果で、熟すと裂開して球形の種子をだす。種子は直径6〜7mmで様々なまだら模様がつく。
タニウツギはスイカズラ科の落葉低木。果実はさく果で、熟すと上部が裂開して多数の種子をだす。種子は長さが約2mmで翼がある。
ツリバナはニシキギ科の落葉低木。果実はさく果で下向きにつき、熟すと裂開して朱色の仮種皮に包まれた種子が露出する。仮種皮の長さは6〜7mm。
ケヤマハンノキはカバノキ科の落葉高木。果穂は約2cmの楕円形で、果実は大きさが2〜3mmの堅果で周りに翼がある。
マユミはニシキギ科の落葉小高木。果実がさく果で、熟すと裂開し赤色の仮種皮に包まれた種子が露出する。仮種皮が裂けて種子が見える。仮種皮は長さ4〜5mmの楕円形。