果実と種子
木々の果実や種子には様々な形があります。秋から初冬に熟した果実の中で面白い形の種子を集めてみました。
オオバヤシャブシはカバノキ科の落葉小高木。果穂は2〜2.5cmの楕円形で、果鱗の間に多数の堅果が入る。堅果は長さが約4mmの楕円形で翼があり、稚魚のように見える。
ソシンロウバイはロウバイ科の落葉低木。果実(偽果)は3〜4cmの卵形で、熟すと果皮が枯れて編み目模様になる。そう果は長さが10〜13mmの長楕円形で、種子はかたい果皮にくるまれている。
ミツバウツギはミツバウツギ科の落葉低木 。果実はさく果で、奴さんの袴のような形。熟すと赤褐色になり、手に触れるとカラカラと音がする。種子は大きさが5〜7mmのつぼ形で光沢がある。
ニシキギはニシキギ科の落葉低木。果実はさく果で、裂開すると赤色の仮種皮が出てくる。仮種皮を取り除くと、直径3〜4mmの球形の種子が出てくる。種子は柔らかくサクサクと切断できる。
オトコヨウゾメはスイカズラ科の落葉低木 。果実は核果で秋に赤く熟す。核は5〜6mmの卵形で表面に稜とシワがあり先端が尖る。
サンシュユはミズキ科の落葉小高木。果実は核果で秋に赤く熟す。核は長さ10〜12mmの長楕円形で中央に稜がある。
モチノキはモチノキ科の常緑高木。果実は核果で晩秋に赤く熟す。核は半円状でシワがありギョウザのような形。
モッコクはサカキ科の常緑高木。果実はさく果で10〜11月に赤く熟し裂開すると種子が出てくる。種子は長さ5〜7mmの楕円形で橙赤色で果皮がくっついて複雑な模様を作る。
サルスベリはミソハギ科の落葉小高木。果実はさく果で、晩秋に熟すと裂開し種子が出てくる。種子は茶褐色の大きい5mmの翼を持つ。