冬芽と葉痕6
冬芽には花芽(かが)と葉芽(ようが)、混芽(こんが)があります。ヤマボウシやハナミズキのように花芽は卵形や球形に膨らみ、葉芽は小さく先端が尖った形が多いようです。トチノキやニワトコなどには混芽があり、冬芽が大きく膨らんで、芽吹きもダイナミックです。
芽鱗は3個で頂芽は帽子のように見えるカラスザンショウ。枝には鋭いトゲがあり、側芽の冬芽は小さい(下)。
キリの冬芽はイボ状で小さく、葉痕は円形で維管束痕はハート形。
キリの花芽は卵形で細かい毛が密生する。
冬芽は芽鱗が5列に並び多数つくクヌギ。
クリの芽鱗は3〜4個、冬芽は栗の形にそっくりで、葉痕は半円形。
冬芽はほぼ球形で先端が尖るヤマボウシ。
ヤマボウシの葉芽は先端が尖り筆のよう。
ハナミズキの花芽は外側と内側に一対の芽鱗がある。
ハナミズキの小さい葉芽。
やわらかい毛の芽鱗に包まれるハクモクレンの花芽。
コブシの花芽はキャップ状の芽鱗に包まれ、毛は立っている。
細かい毛がついた芽鱗が4個のナツツバキ。
頂芽は裸芽のガクアジサイ。
U字形の葉痕に囲まれたキハダの冬芽。芽鱗は2個で円錐形。
2個の芽鱗が剥がれそうなヤブデマリ 。
かたい爪のような芽鱗に包まれるミズキ。
大きな芽鱗に包まれたトチノキの混芽。
トチノキの芽吹き。 4月28日