冬芽と葉痕5
冬芽を包む芽鱗にはウロコ状や1個のキャップ状のものや、荒い毛や細かい毛がついたものなど色も形も様々です。芽鱗がなく芽がむき出しで、毛などでおおわれる裸芽には、オニグルミやアワブキ 、ムラサキシキブなどがあります。
アオギリの頂芽の芽鱗は10〜16個あり、赤褐色の毛が密生している。暖かいロシア帽のよう。
ツクバネの芽鱗は4列に並び、各々に4〜5個つく(上)。3月になると対生する新芽がのびてくる(下)。
マユミの芽鱗は4〜8対になる。葉痕は半円形。
ツリバナの鱗芽は先端が尖り、葉痕はマユミと同じ半円形。
コウゾの冬芽は丸みがあり芽鱗は2個。
ガマズミの枝や冬芽には星状毛と荒い毛が多い。芽鱗は2対ある。
ブナの冬芽は4列に並ぶ芽鱗の先端が白く、アクセントになり美しい。
ナラガシワの冬芽の芽鱗は5列に並び、頂芽の周りに側芽が多くつく。
かたい芽鱗に包まれるハンカチノキ。
キャップ状の1個の芽鱗に包まれるオオキツネヤナギ 。
オニグルミの冬芽は裸芽で、細かい黄褐色の毛が密生する。頂芽は大きく、葉脈がスジ状に見える。
シナサワグルミの冬芽は裸芽で、細かい毛が密生する 。
半円形の葉痕がよく目立つアオキ。枝も冬芽も緑一色。
ボダイジュの枝と冬芽は細かい毛でおおわれる。芽鱗は赤茶色で2個。
ホオノキの冬芽はキャップ状の芽鱗に包まれる。
ユリノキは1対の芽鱗に包まれ、葉痕は円形。
常緑樹のタラヨウの頂芽は小さな円錐形。