アカマツとクロマツ
アカマツは日本の山野に自生し、クロマツは日本の海岸線沿いを中心に自生しています。公園や庭にも良く植栽される常緑高木で、松ぼっくりでも馴染みが深い樹木です。アカマツとクロマツは雌雄同株で4月下旬から5月にかけて雄花と雌花が一つの株につきます。雄花は新しい枝の基部に多数つきますが、雌花は枝先に数個つきます。
アカマツの雌花。赤紫色で新しい枝先に数個つける。
アカマツの雄花は淡黄色で新しい枝の基部に多数つく。
鱗片が開いて花粉を飛ばしている雄花。雄花の数が多いので大量の花粉が出る。
アカマツの冬芽は赤褐色で、冬芽の基部には前年つけた小さな球果が見える。 3月30日
アカマツの球果。クロマツの球果より小さい。針型の葉は先が尖るが触っても痛くない。クロマツの葉より柔らかい。
アカマツの球果。種鱗が開くと直径約4.2cm、長さ4.5cmの大きさ。
アカマツの種子。種子は約4〜5mmの楕円形で、翼を入れると15〜17mmの長さがある。
クロマツの雌花。アカマツの雌花と同じ大きさで新しい枝先に数個つける。
クロマツの雄花は、長さ1.5〜2cmの楕円形で新しい枝の先に数個つく。花粉を出す前のクロマツの雄花は、鱗片の模様が美しい。
鱗片が開いて花粉を出しているクロマツの雄花。
クロマツの雄花と雌花。雌雄同株なので同じ株に一緒についている。
クロマツの冬芽。冬芽は白い鱗片で覆われる。 1月7日
クロマツの球果。種鱗が開くと直径約7.5cm、長さ7.5cmの大きさになる。アカマツの球果よりひとまわり大きい。針型の葉は硬く先が尖り触ると痛い。
クロマツの球果。種鱗の先端が三角状で中心が目玉のような模様に見える。
クロマツの種子。種子は約4〜5mmの楕円形で、翼を入れると15〜17mmの長さがある。アカマツの種子に比べて翼の幅が広い。