トチノキ
仙台城三の丸跡のトチノキ(栃の木)が円錐花序を直立させ多数の花をつけています。トチノキは4月頃に芽吹きと同時に花序もつきます。5月頃から円錐花序の蕾が開き始めます。花は多数の雄花と両性花を咲かせ華やかです。
トチノキの両性花。雄しべは7個ありオレンジ色の葯から花粉が出ている。ピンク色でゾウの鼻のように見えるのが雌しべで1個つく。雌しべの花柱には細かい毛があり多数の花粉がついている。
トチノキの円錐花序には多数の蕾があり次々に開花する。ほとんどは雄花で両性花は円錐花序の下部につく。花には蜜を求めて多くの昆虫が集まる。
地面に落下した雄花。雄花の花弁は4枚あり白色で基部に淡紅色の斑紋がつく。雄しべは7本ある。
円錐花序は直立させ若葉の上部につく。落葉高木で山地では高さ30mの巨木になる。
鱗片が樹脂でべとべとしている冬芽。 1月10日
硬い鱗片が開き新芽が出る芽吹き。葉が大きいだけにダイナミックです。 4月22日
円錐花序と新芽が同時に出ている。 4月22日
まだ開ききっていない若葉。葉は掌状複葉で小葉が7枚あり長い葉柄がある。
黄葉も美しいトチノキの葉。 10月27日
トチノキの果実はさく果で、9月頃熟すと果皮が裂けて地面に落下して種子がでる。種子は暗茶褐色で栗に似ている。地面に落ちた栃の実(下)。栃の実は灰汁抜きしてもち米と蒸し栃餅になる。 9月10日