紅葉と黄葉
晩秋の時期、仙台市内の公園や街路樹では、イロハモミジやシラキ、モミジバフウなどの紅葉がまだ見られます。雑木林では、コナラやクリ、ハウチワカエデ、ウリハダカエデなどが、色取り取りの色彩を見せています。紅葉や黄葉を逆光で見ると、色彩がより鮮やかになり、また葉脈の構造が良くわかり感動します。
イロハモミジはカエデ科の落葉高木。モミジの代表格で紅葉が美しく、逆光で見ると燃えるような色彩です。良く見ると側脈から枝分かれした網の目状の葉脈が見える。葉は対生し掌状に5〜7裂して、縁には重鋸歯がある。
イタヤカエデはカエデ科の落葉高木。花は早春に咲き、早い時期に翼果をつけ秋に黄葉する。葉は対生し掌状に5〜7裂して縁は全縁。
エノキ(榎)はニレ科の落葉高木。秋に果実をつけ黄葉する。逆光で見ると主脈と側脈がはっきりと見える。葉は互生し縁の上部に鋸歯がある。エノキの葉は、オオムラサキやゴマダラチョウなどのチョウの幼虫が食べます。
シラキ(白木)はトウダイグサ科の落葉小高木。秋に果実をつけ紅葉する。紅葉は橙色から紅色にグラデーションがつき美しい。葉は互生し全縁。
モミジバフウはマンサク科の落葉高木。紅葉した大きな葉は黄色から橙色、紅色とグラデーションが美しい。葉はカエデのように5〜7裂する。街路樹として良く植栽される。北米原産で別名、アメリカフウ。
コナラは雑木林を代表する落葉高木。黄葉は黄色から茶赤色に変化する。逆光で見ると主脈と側脈がはっきり見える。
クリはブナ科の落葉高木。葉柄から真っ直ぐ伸びた主脈と側脈がはっきり見える。
ハウチワカエデはカエデ科の落葉高木。紅葉は雑木林の中でも良く目立ち、紅色のグラデーションが美しい。葉は対生し掌状に9〜11裂する。
ウリハダカエデはカエデ科の落葉小高木。紅葉はハウチワカエデほど鮮やかさはないが、橙色のグラデーションが美しい。葉は扇状で上部が浅く3裂する。
コゴメウツギ(小米空木)はバラ科の落葉低木。葉は互生し、縁は浅く羽状に裂ける。写真では黄葉した先端が枯れている。濃紺色の斑紋がアクセントになり美しい。