針葉樹の花
針葉樹のヒノキやサワラ、スギなどは花粉を飛ばすので花粉症の人には厄介です。ヒノキやサワラは3〜4月に、アカマツやクロマツは4〜5月にかけて花を咲かせます。針葉樹の花は、色が地味で目立たないですが、よく見ると花粉を飛ばす雄花の仕組みや受粉する雌花の仕組みなどに面白さがあります。
ヒノキは雌雄同株で雄花は赤みを帯びる。ピンク色した球形の花粉袋が膨らんでいる。 4月9日
ヒノキの雌花は下向きに垂れ下げてつけるので、葉を裏返してみると良く見える。 4月27日
サワラの雄花。球形の花粉袋が破けていて花粉を飛ばしている。
受粉を終えたサワラの雌花。 4月27日
アスナロの雄花。風が吹くと鱗片内の葯から花粉が飛びます。
アスナロの雌花には8〜10個の鱗片があり、果実に近い形になっている。
コノテガシワの雌花。6〜8個の鱗片が反り返ってる。小さな水滴のように見えるのが受粉滴で、胚珠に花粉を届くようにしている。受粉滴はキラキラ輝いている。 4月1日
スギの雄花は3月にはもう花粉を飛ばしている。 3月7日
スギの雌花は約5mmの球形で、雄花より遅くつく。画像の上に雄花が見える。 4月10日
アカマツの雄花は淡黄色で新しい枝先の基部に多数つく。 5月7日
アカマツの雌花は赤紫色で新しい枝先に数個つける。 5月5日
クロマツの雄花は長さ1.5〜2cmの楕円形で新しい枝の先に数個つく。 4月27日
クロマツの雌花は赤紫色で新しい枝先に数個つける。 5月5日