果実の造形2
秋の時期、雑木林や草地などで、草木の様々な形の果実を目にします。マムシグサは熟すと果実は赤くなり、花托からこぼれ落ちます。ひっつき虫のセンダングサやオオオナモミなどの果実も様々なトゲや鈎をつけて種子を運んでもらおうと懸命です。
マムシグサはサトイモ科の多年草。果実は液果で、トウモロコシのような形で多数つく。赤く熟すと果実は落下し、黒色の花托に痕跡が丸く残り面白い形になる。
ノブキはキク科の多年草。果実はこん棒状で放射状に7個あり、先端には腺毛が多数つく。腺毛の先には球状の分泌物が光っている。
ひっつき虫のダイコンソウの果実は、先端が鈎状の花柱に果実がくっついている 。多数の花柱は、まるで骨だけの傘のようです。
コセンダングサはキク科の一年草。果実はそう果で、先端の部分が逆さトゲになっている。
ガンクビソウはキク科の一年草。果実はそう果で下向きに多数つく。細くなった先端から粘液が出ている。
オオオナモミはキク科の一年草。果実は長さが約2cmで、熟すと茶褐色になる。果実の表面に先が曲がった鋭いトゲが多数つき、トゲに手を触れると痛い目にあう。
キキョウの果実の頂部は、鳥のくちばしのように開いて5裂し種子を散布する。
ネズコはヒノキ科の常緑高木。球果はモグラのような形。
オオバギボウシの果実はさく果で、熟すと大きく裂けて黒色の種子を散布する。
仙台市茂ヶ崎