ヒノキ
ヒノキ(檜)の球果はサワラと良く似ていますが、サワラより一回り大きく、小さなサッカーボールのような球体です。秋から初冬に球果の果鱗が開いて種子を散布します。
球果の大きさは直径、約10mmの球体。球果の果鱗が開いて種子がこぼれ落ち、風に飛ばされる。
種子の大きさは2〜3mmの楕円形で光沢があり、両側に翼がある。翼はサワラより小さく、1個の球果に約20個の種子が入る。
果鱗が開いて、盾のような形をした球果。果鱗の厚さは約2mmで、硬く木質化する。
果鱗が開く前の球果。10月8日
雌雄同株で雄花は枝先につける。雄花の花粉袋が膨らんでいる。 4月9日
雌花は下向きに垂れ下がるので、葉を裏返してみると良く見える。 4月27日。
鱗片状の葉先は丸みを帯びる。
葉裏の白い気孔帯は、Y状に見える。
ヒノキ科の常緑高木で、山地に分布し、各地に植林される。
樹皮は赤褐色で縦に裂け薄く剥がれ、檜皮葺き(ひわだぶき)と呼ばれ、屋根葺材に利用される。材は香りが良く耐朽性に優れる。