果実の造形
木々の果実には球形や楕円形、翼状、さや状、くちばし状など様々な形があります。カエデ科の翼果は鳥の翼のようであり、ツノハシバミの果実はくちばし状で変わった形をしています。ヒノキやメタセコイアの球果は精巧な木工細工のようであり驚きます。
オオモミジの翼果。翼果の大きさは幅3〜4cmでV字形になる。翼にはシワがあり鳥の翼のように見える。
イロハモミジの翼果はまるでプロペラのよう。翼果は水平に開き葉の下につく。
モミジバスズカケノキの集合果。多数のそう果が集まり直径約4cmの球体を作る。
果鱗が盾の形をしたヒノキの球果。果鱗の厚さは約2mm。
精巧な木工細工のようなメタセコイアの球果。球果は種子を出した後も形はそのまま残る。
アスナロの球果はまるで翼を広げて鳥が飛んでいるようです。
アヒルのように見えるコノテガシワの若い球果。
スギの球果は鋭く尖る果鱗が多数集まり球体を作る。
俵のようなコウヤマキの若い球果。
多数の果鱗が重なるドイツトウヒの球果は長楕円形。球果は種子を出した後も形はそのまま残り、長さは15cm前後でトウヒの仲間では一番大きい。
円柱形の建造物のようなヒマラヤスギの球果。
イイギリの液果は黒いまだら模様がアクセントになり美しい。
種子を出した後のモミジバフウのさく果は洞窟のように見える。集合果の大きさは直径約4cmの球体。
若いネムノキの豆果は透けて見え種子の形がわかる。
鳥のくちばしのように見えるツノハシバミの果実。くちばし状の総包の中に1個の堅果がある。