面白い接写の世界

雑木林や公園などで、植物や自然の営みをマクロレンズで撮影してます

ヒノキとサワラの球果

ヒノキとサワラは、樹形、葉、球果とも良く似ています。球果は、赤褐色の球形で秋に熟すと果鱗が開いて種子が出ます。冬の時期、果鱗が開いてる球果を見ると、ヒノキとサワラの球果の違いが良くわかります。

f:id:nontyant:20180214164405j:plain

ヒノキの球果。種子を出した果鱗が9個ほどあり、果鱗の先は厚みがあり硬い造りになっている。 

f:id:nontyant:20180215125550j:plain

秋に熟したヒノキの球果は、小さなサッカーボールのようです。 10月5日

f:id:nontyant:20180215130406j:plain

ヒノキの球果。果鱗の一つ一つは、厚みがあり小さな楯のようです。

f:id:nontyant:20180215130201j:plain

ヒノキの球果。果鱗は、木質化して形がくずれないでそのまま残る。

f:id:nontyant:20180305155442j:plain

ヒノキの種子。大きさは約3mmの楕円形で両側に翼がある。

f:id:nontyant:20180214164631j:plain

サワラの球果。開いた果鱗は花ビラのようで、ヒノキより柔らかく小さい。 

f:id:nontyant:20180215132826j:plain

秋に熟したサワラの球果は、ヒノキより小さくゴツゴツしている。 10月13日

f:id:nontyant:20180215134648j:plain

サワラの球果。果鱗は10個位で、小さな花のようです。

f:id:nontyant:20180217152616j:plain

サワラの種子。大きさはヒノキの種子とほぼ同じで、ヒノキより広い翼を持つ。

ヒノキ科のアスナロやコノテガシワも冬の時期、果鱗が開いた果実を観察できます。どちらもヒノキやサワラのように球体でなく、動物に似た面白い形をしています。

f:id:nontyant:20180216173154j:plain

アスナロの果実。翼を広げた鳥のようです。 

f:id:nontyant:20180216195605j:plain

淡緑色の実をつけたばかりのアスナロ。熟すと淡褐色になります。 5月23日

f:id:nontyant:20180216173415j:plain

アスナロの果実。種鱗は、硬く先端に白い模様が付きます。

f:id:nontyant:20180217152720j:plain

アスナロの種子。約4mmの楕円形でヒノキよりも大きい。

f:id:nontyant:20180216173603j:plain

コノテガシワの果実。種鱗はハクチョウのくちばしのようです。

f:id:nontyant:20180217153422j:plain

初夏につけたコノテガシワの果実はアヒルのようです。 7月1日

f:id:nontyant:20180217154504j:plain

コノテガシワの果実。種鱗に淡褐色の種子がまだ付いたままです。