スギとメタセコイア
スギ花粉の飛散の時期になりました。スギの枝先には、花粉の元になる雄花が多数ついてます。よく見ると前年につけた球果も見えます。メタセコイアは、落葉針葉樹で秋に紅葉し落葉します。常緑樹のスギとは、同じヒノキ科ですが、葉、球果、雄花などに違いがあります。この時期、メタセコイアの雄花と球果を見ることができます。球果のほとんどは、地面に落ちたもので、茶褐色のサクランボのような形をしています。
スギの雄花。雄花は、淡黄色の楕円形で枝先に多数つき、鱗片が開いて花粉を飛ばします。
スギの雄花。大きさは、5〜7mmの楕円形でらせん状につく。この雄花は、鱗片がまだ閉じています。
スギは雌雄同株なので、一本の木に雄花と雌花をつけます。前年つけた球果が暗褐色になりまだ残っている。
スギの球果。この球果は果麟は閉じていて、中に種子が入ってる。
スギの球果。種子を出したあとの球果は、果麟の先が3裂して鎌のように鋭く尖る。複雑な面白い形です。
スギの種子。種子は一つの球果に数十個あり、長さ約4〜5mmの長楕円形で縁には狭い翼が見える。
若い球果。直径、約2cmの球形で、秋に熟すと茶褐色になる。 7月10日
スギの樹形。円錐形で大きいもので高さが30m以上になる。
メタセコイアの雄花。直径2〜3mmの小さな球形。
メタセコイアの雄花は、枝に円錐花序になり多数垂れ下がる。
メタセコイアの球果。果麟が少し開いてるが、球果には種子が残っている。
地面に落ちた球果。地面にはメタセコイアの雄花や枯れた葉が落ちている。
メタセコイアの球果。大きさは、直径、約25mmの球形で、果麟の先端は、変形した三日月形で16個ついている。まさに自然が作った緻密な木工細工です。
メタセコイアの種子。種子は一つの球果に数十個あり、大きさは、約5mmの楕円形で両側に翼があり、中心は樹脂が固まったようで飴色に輝く。
メタセコイアの若葉は柔らかく、線形で羽状に対生する。 7月10日
赤褐色に紅葉したメタセコイアの葉。 10月23日
円錐形の美しいメタセコイアの樹形。 6月22日