オニグルミ
オニグルミ(鬼胡桃)は雌雄同株で4月中旬から雄花序をつけ、5月上旬に雌花序をつけます。葉は羽状複葉で花の開花と同時に展開します。雄花序は前年枝の腋芽から垂れ下がり、多数の雄花が下向きにつきます。新枝の頂芽につく雌花序には多数の白い毛や腺毛が密集し、濃紫色の柱頭は、まるで霜が付いたように見えます。
オニグルミの雌花序。花柱は2裂し柱頭は濃紫色。花軸や花柱には多数の白い毛や腺毛が密集している(上)。咲き始めた頃の雌花序には、まだ白い毛は多くついていません(下)。
雌花序は新枝の頂芽に直立してつく。この雌花序には花軸だけでなく葉軸にも白い毛が密集している。
新芽の芽吹きと同時に、前年枝の腋芽(えきが)から若い雄花序が伸び始めている。4月9日
雄花序は前年枝の腋芽から垂れ下がり、多数の雄花が下向きにつく。 4月22日
雄花には淡黄緑色の葯が見える。 4月26日
奇数羽状複葉の若葉。楕円形の小葉が5〜7対つく。オニグルミは湿地などに生える落葉高木。
果実は堅果で秋に熟すと落下する。外果皮(果肉)と内果皮(核)があり、種子は食べられる。 8月10日
オニグルミ(左)の内果皮(核)は固くゴツゴツしている。実は市販のクルミより小さいが味が濃厚で美味しい。ヒメグルミ(右)ハートの形をしている。実もオニグルミと同じで食べられる。オニグルミとヒメグルミは、雄花序、雌花序、葉、樹皮がよく似ていて区別がつきません。青葉山公園で偶然にヒメグルミの実を見つけました。