種子の造形
果実には様々な形の種子があります。果実と違って種子は外部から見えなく、予想だにしない種子の造形を発見した時は感動します。ムクゲの種子は腎臓形で多数の毛がついていて、アオツヅラフジの種子はアンモナイトのような形をしています。カツラの種子は翼のついた短冊のような形です。モミジバフウやマンサク、ミツバウツギなどは果実の形からは予想できない形の種子が見えてきます。
ムクゲの種子は長さ約5.5cmの腎臓形で多数の長い毛がついている。
アンモナイトのような形のアオツヅラフジの種子。大きさは直径4〜5mm。
モミジバフウの種子はヘラ形で、長さは翼を入れて約7mm。
カツラの種子は小さく、短冊のような半透明な翼があり風に飛ばされやすい。
ギンヨウアカシア(ミモザ )の種子は黒色の楕円形 。
ミツバウツギの種子は淡黄色のつぼ形で、大きさは長さが約5mm。
コバギボウシの種子は黒色の変形した楕円形で片側に翼がある。
オオバギボウシの種子はコバギボウシと似ているが、種子と翼が細長い。
オニドコロの種子は楕円形で大きい翼をもつ。大きさは翼を含めて約13mm。
マンサクの種子はヘタを取った茄子のような形。大きさは長さが約10mm。
フジの種子は茶色の円形で艶があり表面に黒いまだら模様がある。直径が約15mmと大きい。
長さが7〜8mmの小判形のネムノキの種子。草履のような形に少し変形したのも見える。
茶色の楕円形で真ん中にくぼみがあるヌルデの種子。
ひっつき虫のヌスビトハギの種子は半円形 。細かいトゲ密生する果実の果皮はむきやすく種子は果実と同じ形をしている。
コウヤマキの種子は卵形で両側に襟のような翼を持つ。