冬芽と葉痕3
冬の時期の楽しみの一つに冬芽と葉痕の観察があります。冬芽には、春や初夏に芽吹く花芽や葉芽の生命力が感じられ、葉痕には様々な形や模様が、人や動物に見えたりして、面白さがあります。
サンショウの大きなトゲは広げた翼のようで、今にも飛び出しそう。冬芽は裸芽で、丸く束ねたターバンのよう。
ムラサキシキブの冬芽は星状毛でおおわれ、葉痕は小さく目立たない。
イチョウの冬芽と葉痕は、帽子を被ったお人形のよう。
マンサクの冬芽は毛が密生した芽鱗におおわれる。
長く伸びたハンノキの冬芽は、コック帽のよう。
ユーモラスなカキノキの冬芽と葉痕。
ヤマグワの冬芽はトンガリ帽子状で、葉痕は卵形 。
オオヤマザクラの冬芽は枝先に多数つく。
クロモジの冬芽は長く伸びているのが葉芽で、球状についているのが花芽。
キブシの冬芽は花序が垂れ下がり、球形についているのが花芽。葉芽は先が尖った芽鱗に包まれる。
トサミズキの冬芽は、2個の芽鱗に包まれる。
アラカシの冬芽は枝先に数個つき、芽鱗が5列に並び重なりあう。
大きな芽鱗に包まれたシロダモの冬芽。
アオキの芽鱗は緑色で3対あり、先が尖っている。
細かい毛でおおわれたタイサンボクの冬芽 。
ドイツトウヒの冬芽は、芽鱗が開くと小さなバラの花のよう。