面白い接写の世界

雑木林や公園などで、植物や自然の営みをマクロレンズで撮影してます

ケンポナシ

広瀬川の河原には、オニグルミやネムノキ、サイカチ、ヤナギ、ハリエンジュ、ケンポナシなど多くの種類の木々が自生しています。ケンポナシはクロウメモドキ科の落葉高木で、花期は6〜7月で、秋に果実が熟します。黒色の球形の果実は、虫こぶのように肥大…

アレチヌスビトハギの花

9月の広瀬川河川敷には、オオブタクサやオオアレチノギク、ワルナスビなど多くの外来種が生えていますが、そのなかでも良く目立ち可愛い花を咲かせるのがアレチヌスビトハギです。北アメリカ原産で、8〜9月に桃色の蝶形花を咲かせます。果実は豆果で秋に…

ワルナスビ

ワルナスビ(悪茄子)はナス科の多年草で、北アメリカ原産の帰化植物です。日当たりの良い荒地などに生え、花期は6〜10月で、果実は球形の液果で秋に黄色く熟します。名前(悪茄子)のとおり葉裏や茎などに鋭いトゲがあり、刺さると非常に痛く注意が必要…

スベリヒユの果実

スベリヒユは日当たりの良い草地などに生えるヒユ科の一年草です。花期は7〜9月で、5弁の小さな黄色の花を咲かせます。果実はドングリのような形で、秋に熟すと横から裂けて上部が脱落し、黒色の小さな種子を多数散布します。 ドングリのような形の果実は…

ヤブツルアズキとツルマメ

ヤブツルアズキとツルマメは、8月頃から日当たりの良い草地や河原などに花を咲かせます。どちらもマメ科のつる性一年草で、草などに巻きついて生長します。同じ草地にはヘクソカズラやノブドウ、ガガイモなどのツル植物も見られます。 ヤブツルアズキ(薮蔓…

ホツツジ

ホツツジはツツジ科の落葉低木です。花期はツツジ科の仲間ではめずらしく7〜9月です。枝先に円錐花序をつけ、ツボミは淡紅色に帯びて穂状につき、小さな花を多数咲かせます。 開花時、花冠は3裂して先端が反り返り、雄しべは6個で、花柱は真っ直ぐ長く突…

葉っぱの形と葉脈

木々の名前を調べるには、花や果実、樹皮などから判断したりしますが、葉の形や葉脈から調べるのも一つの方法です。葉の形は円形や卵形、楕円形など様々で、切れ込みがあるものやないもの、鋸歯の形も様々です。葉脈も良くみると枝状や掌状、羽状、網状など…

トモエソウ

トモエソウ(巴草)はオトギリソウ科の多年草です。花期は7〜8月で、黄色い5個の花弁が巴形で特徴があり、多数の雄しべがキラキラ輝いてよく目立ちます。 花弁は5個、雄しべは多数あり、黄緑色の花柱は先が5裂する。 草丈は50〜70cmで、葉は対生し…

ナツツバキ

ナツツバキ(シャラノキ)はツバキ科の落葉高木です。花期は梅雨の時期で、雨の中でもしっとりと咲く様子は存在感があり、透明感のある葉と花弁は、青空にも良く映えます。 白色の花弁は5個で、縁がフリルのようで可愛い。雄しべは多数あり橙色の花粉が花弁…

イタドリの葉脈

6月頃から道端や荒地、河原などにイタドリが若葉を広げて成長しています。一部のエリアでは枯れたように虫食い状態のイタドリも見えます。よく見るとテントウムシのような小さな虫が葉の上で食事をしています。 葉脈とわずかな枯れた葉が残つた美しい作品。…

マテバシイ

マテバシイはブナ科の常緑樹で公園などによく植えられています。雌雄同株で初夏に花を咲かせ、秋に堅果をつけます。ドングリはブナ科の仲間でも特に大きく食用にもなります。 新枝の葉腋から雄花序と雌花序をだし、雌花序は先端の葉腋につく。雄花序はクリと…

初夏の野草

仙台市茂ヶ崎にある大年寺山の石段の脇に5月下旬頃からドクダミの花が咲き始めました。石と石の隙間からは、スミレの閉鎖花の果実やハハコグサ、ヘビイチゴ などの野草が見られます。道端や草地、林床では、ヘラオオバコやカタバミ、マムシグサなども花を咲…

タチツボスミレの果実

スミレの仲間は3月下旬から4月にかけて花を咲かせます。5月頃からは閉鎖花ができ、花が咲かないまま果実ができ種子が作られます。果実は熟すと上向きになり3裂して種子をはじき飛ばします。タチツボスミレの裂開した果実をそのままポリ袋に入れたところ…

ハリエンジュ

ハリエンジュ(ニセアカシア)は北米原産の落葉高木で、公園などに植えられ河原などにも繁殖しています。若葉の展開と同時に、総状花序を垂らし蝶形花を多数つけて、若葉と白色の花のコントラストが爽やかです。生命力が強く、倒木しても枝から新芽が出て花…

木々の若葉2

仙台市青葉山公園や水の森公園には、自然がそのまま残った雑木林があり、散策や森林浴などに最適な公園です。5月中旬になり公園内の雑木林では、ホオノキやトチノキ、オニグルミなどの高木が若葉を広げています。林縁にはガマズミやヤブデマリ、ムラサキシ…

サワフタギ

サワフタギはハイノキ科の落葉低木です。花期は5〜6月で、若葉の展開と同時に咲き、白色の花と緑色の若葉のコントラストが爽やかです。果実は卵型で、秋には美しい瑠璃色になります。 白色の花冠は5裂し、雄しべは多数あり、雌しべは1個つく。 円錐花序…

木々の若葉

4月初旬に芽吹き始めたミズキやイタヤカエデ、オオモミジなどの木々は、4月下旬頃から若葉を広げ始めています。広げた始めた若葉は逆光で見ると葉脈が透けてみずみずしい。 枝先に集まって広がるミズキの若葉。 奇数羽状複葉のサワグルミ 。 花芽が伸び始…

エノキ

雌雄同株のエノキは雄花と雌花が4〜5月に咲きます。芽吹きも同時に始まり、小さな新芽の間から雌花が顔を出します。花は小さく目立ちませんが、葉脈がはっきり見え新緑と黄葉が楽しめます。 雄花は新枝の下部につき、両性花は新芽が開く上部につく。 雄花…

木々の芽吹き5

4月中旬になり雑木林や公園などの木々が芽吹いてきました。様々な形の冬芽から花芽や葉芽が展開する様子には逞しい生命力を感じます。 卵形の葉が枝先に集まり葉脈が美しいミズキ。 細長い冬芽から葉芽をのばすツリバナ。球形の花芽も見える(下)。 雄花と…

イヌブナ

イヌブナはブナ科の落葉高木で、4月に芽吹きと同時に雄花と雌花を咲かせます。雌雄同株で、雄花序は新枝の葉腋から垂れ下がり、雌花序は葉腋の上につき、新芽の展開は賑やかです。 芽吹きと同時に雄花序は葉腋から垂れ下がり、雌花序は葉腋の上につく。 細…

スギナにつく水滴

4月になって道端や公園の草地などにツクシやスギナが生えてきました。水滴がついたスギナの葉をよく見ると、鱗片状の小さな葉先から水分が出ています。一見、朝露のように見えますが、水滴はスギナの内部から出ています。 葉の先から水分をだし水滴をつくる…

エンレイソウ

エンレイソウ(延齢草)は山野のやや湿った林床に生える多年草です。ひし形の大きな3枚の葉の中心から花柄を出し横向きに小さな花をつけます。落ち葉でうもれた林床に、いち早く葉を広げる野草です。 花弁のように見える萼片は濃紫色で、雄しべが6個あり、…

ダンコウバイ

ダンコウバイは、マンサクやキブシと同じように早春に花を咲かせます。クスノキ科の落陽低木で散形花序につける黄色い花は小さく目立ちませんが、浅く3裂する葉は横に広がり特徴的な形で、秋にはあざやかに黄葉します。 雌雄異株で、雌花は柱頭が突き出る。…

シデコブシの花

3月下旬になりシデコブシの花が咲き始めました。まだ咲きはじめで、花芽のままや芽鱗が裂けてつぼみがのぞき始めたものや、淡いピンク色の花弁がひろげたものなど様々です。 広げたばかりの花弁には動きがあり、まだ冬芽のままの花芽も見える。 かたい芽鱗…

ユキワリソウ

ユキワリソウ(雪割草)はキンポウゲ科の多年草で、ミスミソウを交配させてできた園芸品種です。赤やピンク、紫色など花色が豊富で、いち早く春の訪れを告げる可憐な野草です。 花弁のように見えるのは萼片で6〜9個つく。 葉はハート形。 落ち葉の間から可…

コノテガシワ

コノテガシワはヒノキ科の常緑針葉樹で、園芸品種は庭木や生垣などによく植えられます。雌雄同株で、3〜4月に咲く花は小さく目立ちませんが、雌花と果実は面白い形をしています。 雌花から水滴のような受粉滴が出ている。 鱗片状の葉はヒノキに似ている。 …

ハシバミの花

ハシバミはカバノキ科の落葉低木で早春に花を咲かせます。雌雄同株で雄花序は尾状に垂れ下がり、雌花序は雄花序の付け根につきます。雄花が3月頃から花粉を出し始めると、雌花序も咲き始めます。ツノハシバミもハシバミと同様に早春に雄花序、雌花序をつけ…

サルココッカ

サルココッカはツゲ科の常緑低木で、2月下旬から3月にかけて芳香のある花を咲かせます。雌雄同株で枝先の葉腋に雄花、雌花ともに下向きにつきます。 葉腋に数個の雌花と雄花がつく。 雄しべは4個で、葯から花粉がでてる。 受粉後の雄しべと雌しべ。花柱の…

冬芽と葉痕6

冬芽には花芽(かが)と葉芽(ようが)、混芽(こんが)があります。ヤマボウシやハナミズキのように花芽は卵形や球形に膨らみ、葉芽は小さく先端が尖った形が多いようです。トチノキやニワトコなどには混芽があり、冬芽が大きく膨らんで、芽吹きもダイナミ…

春のきざし

2月中旬ネコヤナギの冬芽から花穂が出始めてきました。マンサクやソシンロウバイの花芽も開き始めました。雑木林では、早春に芽吹く木々の冬芽の芽鱗が少しづつ剥がれたり、押し出されたりしています。 銀色に輝く花穂の上に剥がれた芽鱗がついているネコヤ…