面白い接写の世界

雑木林や公園などで、植物や自然の営みをマクロレンズで撮影してます

2020-01-01から1年間の記事一覧

ジャノヒゲ

ジャノヒゲは日陰の林床などに生える常緑多年草です。7〜8月に花茎に花序をだし下向きの小さな花をつけます。花序は垂れ下がり、花は下から覗かないと良く見えません。秋から冬につけるコバルトブルーの種子は美しく、良く目立ちます。 淡紫色の花被片が下…

ノリウツギ

ノリウツギ(糊空木)は山野に生えるユキノシタ科の落葉低木です。花期は7〜8月で円錐花序に多数の小花をつけ、白色の装飾花がアクセントになり、清楚な花です。 花弁が5個、雄しべが10個、花柱が2〜3個つき、それぞれの花序に1個の装飾花がつく。 …

トリアシショウマ

梅雨の時期、雑木林の縁などに白色の小花をつけたトリアシショウマ(鳥足升麻)が良く目立ちます。少し早く咲くヤマブキショウマ(山吹升麻)と良く似ていますが、花序や3出複葉の小葉の形などに違いがあり区別がつきます。 円錐状の花序には多数の小花がつ…

アジサイとガクアジサイ

梅雨の時期に咲く木々の花はムラサキシキブやマタタビなどがありますが、雨に濡れてしっとりと咲くアジサイとガクアジサイはより美しく見えます。 花は装飾花の下に隠れている。この両性花には花弁が6個、雄しべが12個、花柱が3個ついている。 七変化と…

草木につく水滴

梅雨の時期、部屋の中はジメジメして嫌な時期ですが、雨がやんだ合間や霧雨程度なら、雨具と長靴を履いて外に出て見ると、新しい発見があります。草花のいつもと違った様子や、葉や花弁などに、様々に変化する水滴は、見ていてもワクワクします。 ウツボグサ…

ギシギシ

ギシギシは道端や草地などに生えるタデ科の多年草です。普段、雑草として見過ごしてしまいますが、良く見ると小さく可愛い花と果実をつけます。 若い果実。果実は痩果で熟すと褐色になる。 花被片が緑色で、淡桃色の果実が付いている。 草丈は60〜100cm…

ヤマグワ

初夏の頃、雑木林の縁や公園などにヤマグワの果実が実っています。よく見ると地面には熟した果実が落ちた跡で黒くなっています。黒く熟した果実は、甘くて食べられます。雌雄異株で花期は4〜5月です。 果実は集合果で花柱が残る。 初夏の日差しをあびて若…

シラキ

シラキ(白木)はトウダイグサ科の落葉小高木で、初夏の頃、雌花と雄花を咲かせます。雌雄同株で総状花序に多数の雄花をつけ、基部に雌花をつけます。仲間のナンキンハゼと同じような花序をだし花は良く似ています。果実はさく果で、秋に熟すと裂開し扁球形…

セイヨウタンポポの果実

セイヨウタンポポは5〜6月にフワフワの綿毛をつけ、風が吹くと冠毛をつけた種子が飛ばされます。穏やかに晴れた日には、残った果実が花托から離れて飛ばされていく様子を見るのも面白いです。 冠毛のついた果実は、風が吹くと一気に飛ばされる。飛行はパラ…

スイカズラ

スイカズラは山野に生える半常緑のつる性木本です。初夏の頃に咲く白い花は、芳香があり清楚で爽やかです。果実は球形の核果で、秋に熟すと黒くなり、2個並んでつける。 花冠は筒状で上唇と下唇に分かれ、葉腋に2個の花をつける。雄しべが5個、雌しべが1…

キハダ

キハダ(黄膚)はミカン科の落葉高木で、5〜6月に円錐花序をつけ花を咲かせます。雌雄異株で雄花と雌花は小さく目立ちません。果実は核果で、秋に黒く熟しヤマブドウのような実をつけます。 雌花序。雌花は花弁が5個、淡茶色の柱頭が大きい。 雄花序。雄…

コマユミ

コマユミ(小真弓)は山野の林縁に生える落葉低木です。ニシキギ科の仲間でニシキギと良く似た花と果実をつけますが、ニシキギと違い枝に翼がありません。紅葉と秋につける紅赤色の仮種子は美しい。 集散花序をだし小さな花を数個つける。淡緑色の花弁と雄し…

マユミ

マユミは山野に生える落葉小高木です。3月中旬には芽吹き始め、5月頃、葉腋から花序をだし淡緑色の花をつけます。果実はさく果で、秋に熟すと裂開して、紅赤色の仮種子が顔をだします。ニシキギ科の仲間と同じで紅葉と果実が美しい。 集散花序をだし、淡緑…

ニシキギ

ニシキギ(錦木)は山野に自生する落葉低木です。花期は5月で淡緑色の花を数個つけます。花は小さく目立ちませんが、紅葉や果実が美しいので庭木や公園などによく植えられます。 両性花で花弁と雄しべは4個、雌しべは1個つく。葉は対生し、縁には細かな鋸…

ツリバナ

ツリバナ(吊り花)は林縁などに生える落葉低木です。5月中旬、若葉を広げた後に、葉腋から集散花序を下垂させ、淡緑色の小さな花をつけます。果実はさく果で、秋に熟すと赤橙色の仮種子が顔をのぞかせます。小さな花は目立ちませんが、紅葉と赤橙色の仮種…

ミズナラ

ミズナラは山地に生える落葉高木です。雌雄同株で5〜6月に芽吹きと同時に雄花序、雌花序をつけます。コナラの葉とよく似ていますが、ミズナラの葉には葉柄がほとんどないので区別がつきます。標高の高いブナ帯にも生える高木です。 雄花序は新枝の下部から…

ヒメコウゾ

ヒメコウゾ(姫楮)は雑木林などの林縁に生える落葉低木です。雌雄同株で5月上旬に芽吹きと同時に雄花序、雌花序をつけます。果実は7月に赤く熟し食べられますが、クワの実のような甘みはありません。 雄花序は新枝の基部の葉腋につき、雌花序は新枝の上の…

ウリハダカエデ

ウリハダカエデは人里の雑木林や山地などに生える落葉高木です。4月下旬頃から総状花序をつけ、雄花序は垂れ下がり、雌花序は上向きにつきす。開花後、若葉と同時に雌花序には小さな果実がつきます。 若葉の頃、若い果実は上向きにつく。 雄花序は垂れ下が…

クヌギ

クヌギは仲間のコナラと同様に雑木林を代表する樹木です。雌雄同株で4〜5月に花を咲かせます。穂状に垂れ下がる雄花序は良く目立ちますが、葉腋につく雌花は小さくて目立ちません。夏の時期、コナラと同様に樹液には多くの昆虫が集まります。 雄花序は新枝…

コナラ

コナラ(小楢)は雑木林を代表する樹木で、4月下旬から5月にかけて花を咲かせます。芽吹きと同時に雄花序と雌花をつけます。花は目立ちませんが、新緑と黄葉が美しく、秋にはドングリをつけ雑木林に恵みをもたらします。 芽吹きと同時に雄花序を垂れ下げる…

ミズキ

5月初旬、ミズキ(水木)の芽吹きと若葉がきれいです。開花は5月下旬からで、枝先に散房花序を出し白色の小花を上向きに多数つけます。 冬芽の芽鱗がはがれ、初々しい新芽と花芽が見える。 広げたばかりの若葉。葉は枝先に集まって互生する。 枝先に散房花…

イロハモミジ

カエデ科の仲間は、4〜5月にかけて芽吹きと開花がほぼ同時に見られます。イロハモミジの芽吹きは新芽が赤味を帯びて美しく、葉の下に複散房花序を垂れ下げます。雌雄同株で花序には両性花と雄花が混生します。 両性花には先端が2裂した花柱がとび出ている…

トサミズキの芽吹き

トサミズキは花の時期は終わりましたが、4月下旬から若い果実がついて、同時に芽吹きが始まっています。芽吹きの頃、葉柄の基部に2個の托葉があり、托葉の色の変化や新芽の色や質感の変化を楽しめます。 芽吹き始めの托葉は紅色で、新芽は濃紫色でヒダがあ…

オオバクロモジ

オオバクロモジはクスノキ科の落葉低木です。クロモジの変種で、4月頃から芽吹きと同時に散形花序をつけます。淡黄色の小さな花は垂れ下がり、新芽とともに瑞々しい。葉はクロモジより大きく、樹皮や枝には芳香があり、爪楊枝などの材料とされます。 雌雄異…

木々の芽吹き4

4月中旬から5月にかけて、公園や街路樹、雑木林などの木々が一斉に芽吹きはじめます。トチノキやホオノキ、オニグルミなど大きい冬芽の芽吹きは、躍動感があり、イロハモミジ やヤマボウシなど小さな冬芽の芽吹きは、瑞々しく、それぞれ生命力に溢れていま…

ヤブレガサ

ヤブレガサはキク科の多年草で、やや乾いた林床に生えます。7〜8月に咲く花は目立ちませんが、円形に広げた葉には風情があります。根出しの頃の葉が、破れた傘のように見えることが、名前の由来のようです。 根出しの頃は、白い綿毛ににおおわれる。 根出…

イタヤカエデ

イタヤカエデ(板屋楓)はムクロジ科の落葉高木です。花期は4〜5月で、花序を上向きにつけ、5弁の黄緑色の花を咲かせます。カエデの仲間では、早い時期に咲き、小さな黄緑色の花は、遠くからみると芽吹きのように見えます。 萼片と花弁が5個、雄しべが8…

早春の野草2

道端や草地、人里の雑木林などに咲く野草には、小さくて目立たない雑草が多くありますが、よく見ると、花の形や模様などに違いがあり、それぞれ個性があります。 ハコベは道端や草地に普通に生えるナデシコ科の一年草。花弁は深く2裂する。 ホトケノザはシ…

ウグイスカグラ

ウグイスカグラ(鶯神楽)はスイカズラ科の落葉低木で、日当たりの良い雑木林の縁などに生えます。花期は4〜5月で、漏斗状のピンク色の花冠は瑞々しく、新芽とのコントラストが美しく、よく目立ちます。 ピンク色の花冠は漏斗状で、先端が5裂し星形に開く…

シデコブシ

シデコブシ(四手辛夷)はモクレン科の落葉小高木で、自生地は限られた一部ですが、各地の公園や庭などに良く植えられてます。花期は3〜4月で多数の細長い花被片をつけ、コブシに似た花を咲かせます。 花被片は細長く、注連縄などにつけて垂らす四手に似る…